— 30秒でわかる結論 —
Q. 船橋市で就労継続支援を開業する場合、申請先と受注先開拓のポイントは?
申請先は船橋市です(中核市のため県ではありません)。船橋市ならではの強みは受注先の候補が多いこと——商業施設・物流・飲食・製造など事業所が集積しており、生産活動の仕事を開拓しやすい環境です。ただし既存の就労支援事業所も相応にあるため、「何を受注するか」での差別化が要ります。単純な軽作業の価格競争に入らず、企業の困りごとから逆算して仕事を作る発想が有効です。B型は雇用契約なしで工賃を支払う形、A型は雇用契約を結ぶため最低賃金を前提とした事業計画の実現性が厳しく審査されます。開業費用の概算はB型で約470〜870万円(2026年7月時点)。受注先の開拓は指定申請と並行し、開業前から動いてください。
船橋市で就労継続支援を——というご相談は、受注先の候補が多いという点で恵まれたスタートです。ただしその強みを活かすには設計が要ります(2026年7月時点。運用の詳細は船橋市の最新の手引きでご確認ください)。
申請先は「船橋市」
船橋市は中核市のため、障害福祉サービスの指定権者は千葉県ではなく船橋市です(県内で市が指定権者になるのは千葉市・船橋市・柏市)。手引き・様式・受付期限は船橋市のものを確認してください。
B型とA型の違いを、資金の目線で
B型は雇用契約を結ばず工賃を支払う形。A型は利用者と雇用契約を結ぶため最低賃金の支払いが前提となり、事業計画・収支計画の実現性が厳しく審査されます。資金面ではA型に雇用に伴う人件費の先行分が加わる——給付費の入金は約2か月後なので、その間の賃金支払い原資が必要です(創業融資ガイド)。開業費用の概算はB型で約470〜870万円(試算モデル・2026年7月時点の概算)。
都市部での受注先開拓——「安さ」で勝負しない
船橋市は商業施設・物流・飲食・製造など事業所の密度が高く、受注先の候補が多いのが強みです。一方で既存の就労支援事業所も相応にあり、単純な軽作業を安く請ける競争に入ると、工賃も支援の質も上がりません。設計のヒントは3つ——①企業の困りごとから逆算する(人手が足りない工程・小ロットで頼みにくい作業)②継続受注になる仕事を選ぶ(一過性のイベント作業より定期の業務)③自主生産と受注のバランスを持つ。営業は開業前から動くのが鉄則で、「指定が下りてから」では開所後の工賃が立ち上がりません(生産活動と報酬の二階建て構造)。
物件・人員と、進め方
物件は作業スペース・衛生設備・作業内容に応じた環境(食品加工なら別途許可が必要になる場合も)。人員はサービス管理責任者・職業指導員・生活支援員。進め方は①仕事の目星→②物件→③契約前に船橋市へ事前相談→④人員確保→⑤申請です。当事務所は指定申請に加え、財務コンサルタントとして収支計画と資金調達、キャリアコンサルタントとして職員の採用・定着まで一体で支援します。料金は費用の記事に明示(B型等220,000円〜/A型275,000円〜・税込)。指定申請サポートから初回60分無料でご相談ください。
📍 千葉県ローカルメモ|隣接市とは申請先が変わります
船橋市は中核市として障害福祉の指定権者です。市川市・習志野市など隣接市は県が指定権者のため、複数拠点を構想する場合は拠点ごとに申請先と手引きが変わる点にご注意ください。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
受注先開拓で強い事業所は、例外なく「安さ」以外の武器を持っています。納期の正確さ、丁寧さ、小ロット対応。それは支援の質そのもの——営業と支援が別物でないところに、この事業の面白さがあります。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。