YUSHI GUIDE

創業融資はどこで借りる?
——日本公庫か、制度融資か、民間か

「創業融資って、結局どこに申し込めばいいの?」——選択肢は大きく3つです。それぞれお金の出どころと審査の仕組みが違うので、向き不向きがはっきりあります。自分の状況ならどのルートか、この1ページで見当をつけられるように整理しました。

30秒でわかる:借入先は大きく3ルート

日本政策金融公庫——国の政策金融機関。創業実績がなくても事業計画と自己資金の準備次第で申し込める、創業期の定番ルート。②自治体の制度融資——自治体+信用保証協会+金融機関の三者連携の仕組み。自治体によっては利子や保証料の補助があり、地元の金融機関との取引が始まるのも利点。③民間金融機関の融資——実績のない創業期にプロパー(保証なし)は狭き門で、多くは保証協会付きで検討することになります。

実務の定番は①公庫を軸に、②制度融資との比較・併用を検討する形。どのルートでも、審査の土台は事業計画書と自己資金です。※金利・限度額・要件は改定されるため、申込前に必ず最新の公表条件をご確認ください。

3ルートの早見表

日本政策金融公庫自治体の制度融資民間(プロパー等)
仕組み国の政策金融機関が直接融資自治体・信用保証協会・金融機関の三者連携金融機関が自らのリスクで融資
創業期の入りやすさ定番。実績なしでも事業計画で審査定番。保証協会の保証が信用を補完実績重視のため創業直後は狭き門
特徴手続きが比較的シンプル・スピード感自治体による利子・保証料の補助がある場合も(要確認)実績を積んだ後の本命ルート
窓口公庫の支店自治体の商工担当・金融機関取引金融機関
共通の土台事業計画書・自己資金・返済原資の説明

※金利・限度額・自己資金要件などの具体条件は制度改定・年度で変わるため記載していません。申込時に各機関・自治体の最新の公表条件でご確認ください(当事務所でも確認を代行します)。

選び方と、併用の考え方

迷ったら公庫から——ただし「1回勝負」の心構えで

創業期にまず検討すべきは日本政策金融公庫です。理由は、創業実績ゼロを前提にした審査の枠組みがあること。ただし一度審査に落ちると、同じ計画での再申込はすぐには通りにくくなります。だからこそ事業計画書の作り込み面談準備を万全にしてから申し込む——「早く出す」より「仕上げて出す」が鉄則です。

制度融資は「地元との取引が始まる」価値

制度融資は、自治体の窓口や指定の金融機関を通じて申し込み、信用保証協会の保証を付けて借りる仕組みです。自治体によって利子補給・保証料補助などの優遇がある場合があり(内容は年度ごとに変わるため要確認)、もうひとつの見逃せない価値が地元の金融機関との取引口座・実績ができること。創業後の2本目・3本目の資金調達は、この最初の取引から育っていきます(複数行取引の考え方)。

併用という選択肢——ただし総額は「返せる額」から

公庫と制度融資は併用(協調融資を含む)できる場合があり、開業資金が大きい業態では定番の組み立てです。ただし借りられる額と返せる額は別物。月々の返済額を売上計画に載せて、返済原資が説明できる総額に収めることが、審査対策としても開業後の資金繰りとしても正解です。自己資金の見せ方はこちらの記事で詳しく。

行政書士×財務コンサルタントに頼めること・頼めないこと

当事務所がお手伝いできるのは、事業計画書・収支計画・資金繰り表の作成支援、必要書類の整理、面談の想定問答づくり、そして公庫と制度融資どちらのルートが合うかの設計です。融資の申込・面談はご本人が行うもので、「代わりに借りてくる」ことはできませんし、審査結果をお約束することもできません——その代わり、通る計画の作り込みには徹底的に伴走します(融資サポートの詳細)。

よくあるご質問

自己資金がゼロでも創業融資は受けられますか?

制度上の要件は改定があるため一概に言えませんが、実務上、自己資金は「創業への本気度と計画性」を示す最重要の審査材料です。コツコツ貯めた通帳の履歴そのものが評価されるため、見せ金は逆効果。自己資金が少ない場合は、開業時期を含めた計画の組み直しからご相談いただくのが現実的です。

公庫と制度融資、どちらが金利が安いですか?

金利・保証料・自治体の補助の有無は、時期・自治体・条件によって変わるため、この場で断定はできません。比較のポイントは「金利+保証料-補助」の実質負担と、融資までのスピード、その後の取引関係の価値。申込前に最新条件を並べて比較することが大切で、当事務所ではこの比較表づくりからお手伝いしています。

融資の相談は誰にすればいいですか?

公庫の支店窓口、自治体の商工担当、商工会議所、取引予定の金融機関、いずれも相談に応じてくれます。第三者の専門家に頼む価値は、計画書の数字の根拠づけと、金融機関側の目線での事前チェックにあります。当事務所は行政書士×財務コンサルタントとして、計画づくりから面談準備まで伴走します。

審査に落ちたら、もう借りられませんか?

すぐの再申込は通りにくいのが実情ですが、落ちた理由(自己資金・経験・計画の甘さなど)を特定して補強すれば、期間を置いての再挑戦は可能です。別ルート(制度融資など)の検討も含め、立て直しの設計からご相談いただけます。

「どこで借りるか」の設計から、
計画書・面談準備まで。

開業の業種・必要資金・自己資金の状況をうかがえれば、公庫か制度融資か、併用かの設計と、審査に向けた計画書の作り込みまで一体でお手伝いします。融資サポートは顧問契約のお客様には着手金0円・完全成功報酬でご提供しています(スポットは着手金+成功報酬)。

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