創業融資の申込みで、多くの方が一番緊張するのが担当者との面談です。「何を聞かれるのか」「うまく答えられるか」。実は、面談で聞かれることの大半は事前に分かっています。なぜなら、提出した事業計画書の内容を、本人の言葉で確認する場だからです。この記事では、定番の質問と、事業計画書を「面談の台本」に変える準備法を解説します。
質問①「自己資金は、どうやって貯めましたか?」
金額そのものより、貯め方の過程が見られます。毎月の給与から積み立ててきた通帳の履歴は、それ自体が計画性と本気度の証明です。逆に、申込み直前にまとまった入金があると「見せ金では?」という確認が入ります。親族からの援助自体は問題ありませんが、出所を正直に説明できることが大切です。取り繕った説明は、経験豊富な担当者にはまず通りません。
質問②「この事業の経験は?」
開業する業態での勤務経験は、返済能力を裏づける最重要материаルの一つです。「飲食店で10年、うち店長5年」のように、年数と役割を具体的に。数字(担当していた売上規模、部下の人数、仕入や原価の管理経験)を添えられると、さらに説得力が増します。経験が浅い場合は、フランチャイズ本部の研修、共同経営者の経験など、補う材料を正直に示します。
質問③「この売上、本当に達成できますか?」
いちばん差がつく質問です。「頑張ります」は答えになりません。売上を構成要素に分解して語れるか——飲食なら「席数12×回転1.5×客単価3,500円×営業日25日=月商157万円」のように。さらに「開業3か月は7割で見ています」と、立ち上がりを保守的に見た第二の数字を持っていると、計画の現実性が伝わります。経費側も同じで、家賃・人件費・原価率の根拠を言えるようにしておきます。
準備の仕方——計画書を「台本」に変える3ステップ
- ①計画書の各項目に「なぜ?」を自問する——なぜこの立地か、なぜこの価格か。答えに詰まる箇所が面談の弱点
- ②想定問答を10個書き出す——上の3大質問+「競合との違いは」「計画未達ならどうする」など
- ③一度、声に出して話す——書けることと話せることは別物。家族相手でも、専門家相手でも一度リハーサルを
💬 目加多のひとこと
キャリアコンサルタントとして転職面接の練習に数多く伴走してきましたが、創業融資の面談対策は本質的に同じです。問われているのは書類の完璧さではなく、「この人は自分の計画を自分の頭で考え抜いたか」。想定問答を作り、一度声に出す——この地味な準備をした方は、面談で見違えるほど落ち着いて話せます。事業計画書の作成から面談リハーサルまで、セットでお手伝いしています。
まとめ
面談は、準備した人にとっては「計画を聞いてもらえる場」、準備しなかった人にとっては「厳しい質問の場」になります。事業計画書づくりの段階から面談を見据えて準備すれば、怖い場ではありません。初回相談60分無料。松戸・柏・流山・船橋・市川をはじめ首都圏で創業をお考えの方を支援しています(オンラインで全国対応も可)。
※融資の実行を保証するものではありません。審査基準・制度の内容は金融機関・時期により異なります。当事務所は融資のあっせん・仲介は行わず、事業計画書の作成支援等のコンサルティングとして支援します。