— 30秒でわかる結論 —
Q. 放デイやグループホームの開業で、いちばん時間がかかるのは何ですか?
指定申請ではなく、児童発達支援管理責任者(児発管)・サービス管理責任者(サビ管)の採用です。指定申請は千葉県が公表するスケジュールに沿って書類を整えれば審査に進みます(開設予定月の4か月前の末日までに事業相談シート、2か月前の末日までに申請書類。制度、2026年9月27日確認)。一方、児発管・サビ管は申請の時点で候補者が決まり、県の事前相談で本人の面談を受ける必要があり(千葉県の運用)、要件を満たす人が限られるうえ既存事業所との奪い合いになるため、募集から入職まで半年以上かかることもあります(当事務所の見解・実務の目安)。開業日程は「指定申請の締切から逆算」ではなく「児発管・サビ管の入職日から逆算」で組み、求人では給与だけでなく「この事業所を選ぶ理由」を言語化することが決め手です。当事務所は指定申請と採用支援を一体で行い、採用支援だけのご依頼(1事業所・1求人・1か月65,000円・税込・全国対応可)も受けています。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 放デイ・児発・GH・就労支援の開業を決め、物件と申請の準備を始めた方
- 求人を出したが児発管・サビ管の応募がなく、開業月を延ばすか迷っている方
- 指定申請は自分でやるつもりだが、採用だけ手伝ってほしい方
指定申請は、なぜ「いずれなんとかなる」のか
指定申請は、指定権者が公表する手順と締切に沿って書類をそろえれば、審査に進んで通る手続きです(制度)。千葉県の障害児通所支援では、市町村への事前説明(開設予定月の4〜5か月前)→県への事業相談シート(4か月前の末日)→シートの補正(3か月前の25日)→事前相談と児発管の面談→申請書類の提出(2か月前の末日・厳守)→毎月1日の指定、という月次の線表が公表されています(制度。千葉県「障害児通所支援及び障害児入所支援の指定・変更等の手続」2026年5月15日更新(2026年9月27日確認))。
この記事で分かることは、①指定申請と採用は何が違うのか、②なぜ児発管・サビ管の採用が開業の最難関になるのか、③採用を起点にした開業日程の逆算表、④給与を上げる前にやる「選ばれる理由」の言語化5手順、⑤当事務所の採用支援の範囲と料金です。当事務所は企業の人事・総務で15年、中途採用の求人設計から入職後のフォローまでを自分で回してきました。指定申請の相談に来る方の多くが、最後に止まるのは書類ではなく人です。
書類は付表・運営規程・勤務体制一覧表・平面図・収支予算書など決まった様式で、不備は事前相談で指摘され、補正すれば受理されます。時間はかかりますが、やることが決まっていて、自分の努力で進められるのが指定申請です(当事務所の見解)。
| 観点 | 指定申請 | 児発管・サビ管の採用 |
|---|---|---|
| 相手 | 指定権者(千葉県・市) | 求職者と、同じ人を探す既存事業所 |
| 手順 | 公表された様式と締切 | 決まった手順なし。市場の状況で変わる |
| 自分で進められるか | 進められる(補正すれば受理) | 進められない(相手が選ぶ) |
| かかる期間 | 千葉県は申請から指定まで約2か月(線表どおり) | 募集から入職まで数週間〜半年以上(実務の目安) |
| 失敗したとき | 翌月の締切に回せる | 申請そのものが出せない |
なぜ採用が最難関なのか——「要件がある職種」を「みんなで探している」
児発管・サビ管の採用が難しいのは、実務経験と研修修了という要件を満たす人が限られるうえ、既存の事業所も欠員のたびに同じ人を探しているからです(当事務所の見解)。
- 要件の壁:児発管は相談支援・直接支援等の実務経験に加え、相談支援従事者初任者研修と児童発達支援管理責任者研修(基礎→OJT→実践)の修了が必要です(制度。要件の年数は資格区分ごとに異なるため、詳細は児発管の要件と確保で整理)。サビ管も同様に実務経験(年数×180日)と研修が必要です(サービス管理責任者の要件)。
- 競合の壁:児発管・サビ管は1事業所に最低1人の配置が必須で、退職すると人員欠如となるため、既存事業所は常に「次の1人」を探しています。新規開業者は、実績も知名度もない状態でその市場に入ります。
- 時期の壁:研修の受講枠は年度ごとに限られ、「あと実践研修だけ」という候補者は研修日程に入職が左右されます。
千葉県は指定申請の事前相談で児発管候補者の面談を行い、申請法人と管理者または児発管候補者の来庁を求めています(制度。上記の県ページ(2026年9月27日確認))。つまり、申請書類を出す2か月前の末日には、児発管が決まっていなければ申請できません。ここが、採用の遅れがそのまま開業月の遅れになる構造です。
半年以上かかる、とはどういう状態か
「半年以上」は統計ではなく、当事務所が相談の現場で見てきた実務の目安です(当事務所の見解。統計値は書きません)。典型的な経過は次のとおりです。
| 月 | 起きたこと(複数の相談を合成した架空の例) |
|---|---|
| 1か月目 | 求人媒体に「児発管募集・月給◯万円」を掲載。応募ゼロ |
| 2〜3か月目 | 紹介会社に登録。紹介はあるが要件を満たさない・希望給与が合わない |
| 4か月目 | 1人と面接。他社と比較され辞退 |
| 5〜6か月目 | 給与を上げて再掲載。応募1名、内定。現職の引継ぎで入職は2か月後 |
| 7〜8か月目 | 入職。県の事前相談・面談。申請書類の提出 |
| 9〜10か月目 | 指定。開業 |
この間、物件の賃料と法人の固定費は出続けます。採用の遅れは「開業が遅れる」だけでなく「無収入期間が延びる」問題です(当事務所の見解)。
— この段階でご相談いただく理由 —
求人を出してから2か月応募がなければ、給与を上げる前に「求人の書き方」と「募集の場所」を見直す時期です。当事務所は人事15年の経験で、求人票の何が伝わっていないかを最初の面談で特定し、指定申請の線表と採用の線表を1枚に重ねます。
準備物:現在の求人票(または募集条件のメモ)、開業希望月、物件の状況、候補者の有無。60分の無料相談 →
採用を開業日程の起点に置く——逆算表
開業日程は、指定申請の締切ではなく、児発管・サビ管の「入職日」から逆算して組みます(当事務所の見解)。11月1日開業を目指す場合(千葉県・障害児通所支援)は次のとおりです。
| 期限 | やること | 採用側でこの時点に必要なこと |
|---|---|---|
| 6月中 | 市町村への事前説明 | 募集を開始している |
| 6月30日 | 県へ事業相談シート | 児発管の「見込み」を書ける |
| 7月25日 | シートの補正 | 候補者と条件合意 |
| 8月中旬 | 事前相談・児発管の面談 | 候補者が来庁できる(内定・入職予定日が確定) |
| 8月31日 | 申請書類の提出(厳守) | 実務経験証明書・研修修了証の写しがそろっている |
| 11月1日 | 指定・開業 | 児発管が常勤専従で勤務開始 |
採用に3か月見込むなら募集開始は3月、半年見込むなら前年12月です。物件の契約より先に募集を始めるのが、当事務所が勧める順番です(当事務所の見解。物件が未定でも「◯◯市内・11月開業予定」で募集できます)。
決め手は「選ばれる理由」の言語化——給与を上げる前にやる5つ
求職者は数秒で求人票を判断します。決め手は給与の額そのものより、この事業所を選ぶ理由が最初の数行で伝わるかどうかです(当事務所の見解。人事15年で中途採用の求人を数百本見てきた経験)。
- 競合の求人を10本読む:同じ市内の児発管求人の給与・休日・手当・研修を表にする。自社の条件が「並」なのか「劣後」なのかを先に知る。
- 求職者の不安に答える順に書く:児発管が転職で不安に思うのは「1人で全部背負わされないか」「支援方針が合うか」「管理者との関係」「研修に行かせてもらえるか」。この4つに1文ずつ答える。
- 数字で書く:「アットホーム」ではなく「定員10名・職員5名・児発管は個別支援計画に専念(送迎は別担当)」。
- 開業前だからこその強みを書く:「支援プログラムを一緒に作れる」「人間関係が固まっていない」「開業メンバーとして処遇改善加算の配分設計に関われる」。既存事業所には書けない訴求です。
- 待たずに探す:媒体に載せて待つだけでなく、候補者を検索してスカウトを送る。反応を見て原稿を直す。
給与を上げるのは、この5つをやってからです。上げた給与は毎月の固定費になり、他の職員との均衡も崩します(当事務所の見解)。
当事務所にできること——指定申請と採用を一体で、採用だけでも
当事務所は、指定申請サポート(220,000円〜・税込)に採用の設計と求人の言語化を組み込んで進めます。採用支援だけのご依頼も受けています(当事務所の運用)。
- 人事15年の実務:企業の人事・総務で中途採用・労務・人材マネジメントを担当。求人票の設計、面接の組み立て、内定後の入職までのフォローを自分で回してきました。
- 指定申請との一体運用:児発管の要件確認(実務経験証明書・研修修了証)、県の面談の準備、勤務体制一覧表への反映を、採用の進み具合と同じ線表で管理します。
- 求人の実装:競合分析→訴求の設計→原稿と画像→掲載後の反応を見た再改善→候補者へのスカウト。提携する採用実務チームと分担します。
- 採用支援のみ:既に申請を自分で進めている方、他の事務所に申請を依頼している方も、採用だけご依頼いただけます。料金は1事業所・1求人(1職種)・1か月あたり65,000円(税込)です。競合分析→訴求の設計→原稿と画像→掲載後の再改善→スカウトまでを含みます。求人媒体の掲載料・紹介会社の手数料は含みません。2職種目・2か月目以降は求人数と月数に応じて加算します。全国対応可(オンラインで進めるため、千葉県外の事業所もご依頼いただけます)。
労働条件通知書・雇用契約書・社会保険の手続は社会保険労務士の業務です。当事務所は求人の設計と採用の進行を担い、労務は提携社労士と分担します(業際)。当事務所は有料職業紹介事業を行わず、紹介料も受け取りません。
「半年かかるか、1か月で決まるか」は、市の競合状況・提示できる給与・開業月・候補者の有無で全く変わります。だから記事では目安しか書けません。60分の無料相談で、あなたの市の児発管求人を一緒に10本読み、開業日程を入職日から引き直します。準備物は、開業希望月、予定する市、想定する給与、いまの求人票(あれば)です。
📗 開業時採用の主流とおすすめは知り合いゼロで、サビ管・児発管をどう採る?、千葉県の事前相談と児発管の面談は千葉県の放デイ・児発の指定申請は「事前相談」でほぼ決まる、人材確保の全体像は人材確保(採用・定着)コンサルティングにまとめています。
参考にした一次資料
- 千葉県「障害児通所支援及び障害児入所支援の指定・変更等の手続」(申請スケジュール・事前相談と児発管の面談・児童発達支援管理責任者要件の概要)2026年5月15日更新(2026年9月27日確認)
- 千葉県「障害福祉サービス事業等に関する各種手続(指定申請・変更等)」(2026年9月27日確認)
※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・要領および指定権者の案内をご確認ください。
📍 千葉県ローカルメモ|千葉県内の事業者の方へ
千葉県が指定権者の市(松戸・市川・流山・野田・我孫子など)は本文の線表です。千葉市・船橋市・柏市は各市が指定権者で、スケジュールと事前相談の運用が異なります。いずれも「申請時に児発管・サビ管が確定していること」は共通です。当事務所の採用支援は千葉県内に限らず、オンラインで全国の事業所に対応します(2026年9月27日確認)。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
「申請は先生にお願いすれば何とかなりますよね」と言われるたびに、「申請は何とかなります。人は何とかなりません」とお答えしています。人事の仕事を15年やって、採用は最後まで相手のある仕事だと身に染みています。開業を決めたら、物件より先に募集を始めてください。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。
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