— 30秒でわかる結論 —
Q. 保育所等訪問支援はどんなサービスですか?開業しやすいですか?
障害のある子どもが通う保育所・幼稚園・学校などを訪問し、集団生活への適応を支援するサービスです。「子どもに来てもらう」のではなく「出向く」形なので、大きな施設は不要で事務所スペースがあれば始められ、設備投資は小さい——その意味では開業しやすいサービスです。ただし本当の難しさは別のところにあります。訪問先(園・学校)との関係づくり——先方の日常に入っていく行為なので、園長・校長・担任の理解と信頼がなければ支援が成立しません。だから実務では放課後等デイサービスや児童発達支援と併設し、自事業所に通う子どもの園・学校を訪問する形が一般的です。人員は児発管と訪問支援員。申請先は千葉市・船橋市・柏市が各市、それ以外は千葉県です。
保育所等訪問支援は、障害児支援のなかでもっとも「外に出ていく」サービスです。事業所で待つのではなく、子どもが過ごす場所へ支援者が出向きます(2026年7月時点。要件は必ず指定権者の最新の手引きでご確認ください)。
設備は軽い、でも関係づくりは重い
| 観点 | 実務 |
|---|---|
| 設備 | 事務所スペースで足りる(訓練室等が不要)=初期費用が小さい |
| 人員 | 児童発達支援管理責任者+訪問支援員(要件は指定権者に要確認) |
| 最大の課題 | 訪問先(園・学校)との関係づくり——ここが成否を分ける |
訪問先との関係が、支援の質そのもの
訪問支援は、先方の日常に入っていく行為です。園や学校の職員から見れば「外部の人が来る」わけで、警戒されればできることは限られます。逆に信頼関係ができれば、担任と一緒に子どもの困りごとを考える協働の関係が生まれ、支援の効果は大きく変わります。
だから訪問時の姿勢が決定的です——①評価しに来たのではないと最初に伝える②現場のやり方を否定しない③できる範囲の具体的な提案を一つだけ置いてくる。これは保護者面談や採用面接と同じで、正しさより関係が先という原則が働きます(保護者面談の設計)。
併設が現実的な理由
実務では放課後等デイサービス・児童発達支援と併設し、自事業所に通う子どもの園・学校を訪問する形が一般的です。すでに保護者との信頼があり、子どもの特性も把握しているため、訪問先にも入りやすい。設備投資が小さいことと合わせ、既存の障害児通所支援事業所が追加しやすいサービスだと言えます(児発と放デイの比較)。
申請先とご相談
申請先は千葉県内なら千葉市・船橋市・柏市が各市、松戸市など他の市町村は千葉県。当事務所の指定申請サポートでは、既存事業への追加申請の手続きから人員要件の確認までまとめて対応します(料金は費用の記事に明示)。初回60分無料でどうぞ。
📍 千葉県ローカルメモ|放デイ・児発の運営法人が追加しやすい
松戸・柏・流山エリアで放課後等デイサービスや児童発達支援を運営されている法人には、追加しやすいサービスです。園・学校との関係が既にある事業所ほど立ち上がりが早いので、現状の連携状況を伺いながら設計します。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
訪問支援の話を伺うと、支援は「場所」ではなく「関係」で成り立つのだと改めて思います。園の先生と一緒に考える——その関係が作れる事業所が、子どもにとっていちばん力になれるのでしょう。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。