— 30秒でわかる結論 —
Q. 障害福祉・障害児支援の指定申請では、何が一番大変ですか?
相談の現場で見てきた実感では、一番大変なのは書類ではなく「人の確保」です。サビ管・児発管・サ責といった資格者の採用は市場が売り手優位で時間が読めず、開業後も続く壁になります。次いで、契約後のやり直しがきかない「物件」、融資が実行されないと開業断念に直結する「お金」。書類・行政対応は4番目で、大変ではあるものの、差し戻されても直せて、しかも行政書士にほぼ丸ごと任せられる唯一の壁です。だからこそ、任せられる書類に自分の時間を使い、誰にも代われない人とお金に集中する配分が、開業成功の定石になります。
先に答えを——一番大変なのは、書類ではありません
「指定申請って、何が一番大変ですか?」。開業相談で必ずいただく質問です。多くの方は分厚い申請書類を想像されますが、相談の現場で見てきた実感は違います。一番大変なのは「人」、次が「物件」と「お金」。書類は4番目です。
実際、自力でB型事業所を立ち上げた運営者の方も「壁は人と物件、そして現金。いちばんの難所は融資の事業計画と金融機関対応だった」と振り返っておられました。書類が楽だという意味ではありません。大変さの「質」が違うのです。
この記事の対象——介護・障害福祉の全サービス類型に共通です
放課後等デイサービス/児童発達支援/グループホーム(共同生活援助)/就労継続支援A型・就労継続支援B型・就労移行支援・就労定着支援/生活介護/同行援護/行動援護/短期入所/自立訓練/保育所等訪問支援/相談支援(その他類型の依頼ガイド)——いずれにも対応しています(指定申請サポート トップ)。
大変さを3つの軸で分解する(当事務所の独自整理)
4つの壁を、①時間を食うか ②やり直しがきくか ③人に任せられるかの3軸で並べると、それぞれの大変さの正体が見えてきます。
| 壁 | ① 時間 | ② やり直し | ③ 任せられるか |
|---|---|---|---|
| 人の確保 (サビ管・児発管・サ責) | 最も食う。採用市場は売り手優位で、出会いは運にも左右される | 退職されると振り出し。開業後も続く壁 | △ 求人設計・面接同席は支援可。ただし雇用契約と「この人と働く」判断は本人のみ |
| 物件 | 類型による(GHは特に長い) | 最もきかない。契約後に基準不適合が判明すると、改修費・退去費・時間の三重損失 | △ 基準チェック・消防/建築の確認は支援可。契約の決断は本人のみ |
| お金 | 融資審査+入金2か月遅れの設計 | きかない。融資が実行されず物件契約後に開業を断念した実例も | △ 事業計画づくりは支援可。融資面談で語るのは本人 |
| 書類・行政対応 | 食う(が、慣れの問題) | きく。差し戻されても直せる | ◎ ほぼ全部任せられる唯一の壁(行政書士の独占業務) |
この表が示す、残酷で希望のある結論
残酷な方から言います。本当に大変な3つ(人・物件・お金)は、誰にも代わってもらえません。決断と契約の主体は、常にあなたです。
希望はその裏にあります。4つの壁のうち、書類だけは「ほぼ丸ごと外注できる」——つまり、自分の時間とエネルギーを配分し直せるのです。自力開業をやり遂げた先ほどの方が「書類だけでも頼めていれば、その時間を利用者確保に注げた」と語ったのは、まさにこの構造のことです。
一番もったいないのは、任せられる書類を自分で抱え込み、誰にも任せられない「人とお金」に使うべき時間を失うこと。大変さの順位を知る価値は、頑張る場所を間違えないことにあります。
3つの壁を軽くする、現実的な打ち手
人——採用は開業準備の最初から動かします。求人の書き方は25項目チェックリスト、資格者確保の段取りは人員確保の記事へ。物件——契約前の基準チェックを徹底します(特にGH)。お金——月商×ズレ日数で必要運転資金を先に算出し、創業計画書は数字から逆走で作ります。そして書類——丸ごと任せるか、一部だけ頼むかを選んでください。当事務所の指定申請サポートは税込220,000円〜、人とお金の伴走まで一体でお受けします。
手続き・資金・人材を、ひとつの窓口で。当事務所は障害福祉・障害児支援の指定申請に加えて、日本政策金融公庫等の創業融資・資金繰りの支援と、国家資格キャリアコンサルタントによる資格者の採用・定着支援までワンストップで対応します。財務コンサルタントの資格と、人事15年(採用・定着・評価)×国家資格キャリアコンサルタントの専門性を併せ持つ行政書士だからできる伴走です。初回60分無料・オンライン全国対応。
📍 千葉県ローカルメモ|千葉県内では「窓口の特定」も最初の一歩
4つの壁に加えて、千葉県内では申請先の特定が地味に重要です。千葉市・船橋市・柏市の事業所は各市、松戸・流山・市川などは千葉県が窓口(定員18名以下の地域密着型通所介護は所在市町村)。窓口ごとに事前協議の運用が異なるため、候補物件が複数の市にまたがる場合は、申請先の違いまで含めて比較するのがおすすめです。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
「何が一番大変ですか」と聞かれるたび、正直に「人です」と答えると、皆さん少し意外な顔をされます。書類の山を想像して身構えていた方ほど、「書類は任せられるんですね」と表情が緩む。その顔を見るたびに思うのです——専門家の仕事は、大変さを消すことではなく、大変さの正体を見せて、頑張る場所を間違えさせないことなのだと。あなたの限りある時間を、あなたにしかできないことへ。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。