— 30秒でわかる結論 —
Q. 千葉県で障害福祉サービスの指定を受けたいのですが、いつから動けばいいですか?
指定を受けたい日の4か月前が目安です。千葉県は市町村意見申出制度の導入にあわせて手引きとスケジュールを変更し、まず事業相談シートを提出するところから手続きが始まる形になりました。県の手引き(令和7年8月〜)では、事業相談シートの提出期限が指定日3か月前の25日まで、指定を受ける日の4か月前の月末を目安に提出と示されています。その後、申請書類の確認が指定日2か月前の月末まで。加えて新規指定では市町村への事前説明が必要になったため、市町村とのやり取りの時間も見込む必要があります。物件や人材の準備を含めると、逆算で半年以上前からの着手が現実的です(2026年7月29日時点。最新は県の手引きでご確認ください)。
千葉県で障害福祉サービスの開業を考えている方に、まずお伝えしたい変更があります。指定申請のスケジュールそのものが変わりました。この記事は、県と各市の公式資料を横断して整理したものです(すべて2026年7月29日時点で確認。制度は変わりますので、実際の申請時は必ず最新の手引きをご確認ください)。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 千葉県内で障害福祉サービスの開業を予定している方
- 指定希望月から逆算した工程表を作りたい方
- 市町村意見申出の手続きを初めて経験する方
📗 関連の深掘り——市町村への事前説明で使う「計画の言葉」——第8期障害福祉計画の策定年に自治体が書く見込み量の読み方と、策定年にできることはこちらの記事で扱っています。
何が変わったのか——市町村意見申出制度の導入
千葉県は市町村意見申出制度を導入し、これにあわせて指定申請等の手引きを更新しました(県の更新告知は令和7年8月14日)。市町村が、県が行う指定について意見を申し出ることができる仕組みです。
事業者にとっての実務上の変化は明確です。障害福祉サービス事業所等として新たに指定を受ける場合、実施する事業の内容について、事業所の所在市町村等に対して事前説明を行う必要があります。加えて令和8年8月以降に指定の更新を受ける場合も同様です(令和8年7月までに更新を受ける事業所=指定有効期限が令和8年6月30日までの事業所は、従前の手続きから変更ありません)。障害児通所支援・障害児入所支援についても、令和8年8月以降に更新を受ける事業は市町村への事前説明と県への更新の申し出が必須とされています。
つまり「県だけ見ていればよい」時代が終わったということです。事業内容が市町村の障害福祉計画等と整合するかを、早い段階で市町村と相談する——この工程が正式に組み込まれました。
ここは必ず確認を——スケジュールは変更されることがある
指定申請のスケジュールや手続の流れは年度や自治体の運用で変わります。この記事の内容は確認時点のものです。工程表を作る前に、必ず最新の県・市の案内でスケジュールを確認してください。1か月のずれが、家賃と人件費の1か月分に直結します。
新しいスケジュール——逆算の目安
県の手引き(令和7年8月〜)に示された流れを、逆算で整理します。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 指定日の4か月前の月末 | 事業相談シートの提出(目安)/市町村への事前説明 |
| 指定日の3か月前の25日 | 事業相談シートの提出期限。県が確認し、補正が必要なら期限までに対応 |
| 指定日の2か月前の月末 | 申請書類の提出期限。対面での確認があり来庁予約が必要 |
| 指定日 | 原則として毎月1日付 |
出典:千葉県「指定障害福祉サービス事業 指定申請等の手引き(令和7年8月〜)」および県サイトの各案内(2026年7月29日確認)。提出期限が閉庁日の場合は翌開庁日が期限になります。
ここに物件の確保・改修、人材(サビ管等)の確保、資金調達が乗ります。手続きだけで4か月、準備を含めれば半年以上前からの着手が現実的だとお考えください(開業ロードマップ)。
【一覧】千葉県内の窓口はどう違うか
「県か市か」は、実はサービス種別によっても変わります。公式情報を横断して整理しました。
| 所在地 | 障害福祉サービスの指定窓口 |
|---|---|
| 千葉市(政令市) | 千葉市(障害者自立支援課)。対面方式による事前相談が必須で、電話予約制 |
| 船橋市(中核市) | 船橋市(指導監査課)。生活介護・就労継続支援A型・就労継続支援B型等の定員増加は事前申請+市の承認が必要 |
| 柏市(中核市) | 柏市(障害福祉課) |
| 我孫子市(事務移譲) | 一部サービスのみ我孫子市(障害福祉支援課)。共同生活援助(グループホーム)・居宅介護・重度訪問介護・行動援護・短期入所・重度障害者等包括支援。それ以外は県 |
| 松戸・流山・市川・野田・鎌ヶ谷ほか | 千葉県(障害福祉事業課) |
出典:千葉県および各市の公式サイト(2026年7月29日確認)。担当課名・電話番号は変更されることがあるため、連絡前に各自治体サイトでご確認ください。
見落としやすい落とし穴——我孫子市のグループホーム
上の表でいちばん見落とされやすいのが我孫子市です。「政令市・中核市だけが市窓口」と覚えていると間違えます。我孫子市は事務移譲により、グループホーム(共同生活援助)をはじめとする一部サービスについて市が窓口となっています。
我孫子でグループホームを開こうとして県の手引きで準備を進めてしまう——これは十分あり得る事故です。「市名」ではなく「市名×サービス種別」で窓口を確認するのが正確な作法だとお伝えしたいところです(窓口ガイド・GH開業ガイド)。
あわせて押さえたい3つの実務
①令和8年4月以降、県への申請・届出の提出様式と提出方法が変更されました。古い様式で作り込んでから気づくと手戻りになります。着手時点で最新様式を取り直してください。
②県は建物図面の事前確認を受け付けています(任意)。ちば電子申請サービスからの提出で、回答までおおむね3週間程度とされています。物件の契約前・改修着工前に使えると、設備要件のリスクを大きく下げられます(物件と設備基準)。
③サビ管のOJT期間短縮(6か月)には県への事前届出が必要です。基礎研修受講開始時に配置要件の実務経験を満たし、個別支援計画作成の業務に6か月以上従事する方が対象。該当者がいる事業所は早めの手当てを(サビ管の要件と確保)。
「4か月前から」を前提に、逆算で組む
まとめます。千葉県での指定申請は、市町村への事前説明を含めて指定日の4か月前から動くのが新しい標準です。物件・人材・資金の準備を含めれば半年以上。「思い立ってから半年」ではなく「開業したい月から逆算して半年前に相談」——この順番でご検討ください。
当事務所は松戸を拠点に、千葉県・千葉市・船橋市・柏市それぞれの窓口運用に沿った準備に対応しています。事業相談シートの作成、市町村への事前説明の段取り、図面の事前確認まで代行できます。あわせて財務コンサルタントとして資金計画、国家資格キャリアコンサルタントとして人材確保も一体で(お金と人の総合支援・指定申請サポート)。
参考にした一次資料
- 千葉県が公表する障害福祉サービス等の指定申請に係る手続および提出期限の案内
- 障害者総合支援法・児童福祉法に基づく指定基準を定める厚生労働省令
- 各市町村が公表する意見申出(協議)に関する案内
※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・通知および指定権者の案内をご確認ください。
📍 千葉県ローカルメモ|この記事の出典と確認日
この記事の内容は、千葉県および千葉市・船橋市・柏市・我孫子市の公式サイトを2026年7月29日に確認して整理したものです。制度・スケジュール・様式は変更されるため、実際の申請にあたっては必ず最新の手引きをご確認ください。当事務所では申請着手時に毎回、最新版の手引きと様式を取り直したうえで準備を進めています。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
制度が変わったとき、いちばん困るのは「変わったこと自体を知らない」ことです。県のサイトを定期的に見に行くのは事業者にとって負担なので、こうした変更を拾って伝えるのは私たちの役割だと思っています。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。