— 30秒でわかる結論 —
Q. 指定申請の書類で、受理されない不備にはどんなものがありますか?
当事務所が繰り返し見てきた不備は10項目です。①定款の目的に根拠法と事業名が法令の用語で入っていない ②登記事項証明書等の発行日が古い ③勤務形態一覧表の常勤換算が人員基準を満たしていない ④サビ管・児発管・管理者の要件を証明する書類が揃っていない ⑤平面図に面積・用途の記載がない ⑥運営規程と重要事項説明書が食い違う ⑦消防・建築の確認が未了 ⑧誓約書の欠格事由に役員の確認漏れ ⑨賃貸物件の使用承諾・用途が確認できない ⑩体制届・処遇改善の届出が指定申請と一緒に準備されていない。千葉県の障害児通所支援は締切(指定希望月の2か月前の月末。令和8年1月以降の指定はその前に4か月前の月末までに事業相談シートの提出が必須)の時点で不備があれば受理されず、その月の指定はなくなります(2026年9月15日確認)。10項目の7割は「証明の不足」と「書類間の不整合」で起きますが、時間がかかるのは①の定款(変更に登記や認証が要る)と③の常勤換算(常勤の所定労働時間を就業規則で確定していないことが原因)です。自己点検は締切4週間前に始め、2週間前の時点で是正が書面で終わっていなければ指定日をずらす判断をしてください。
この記事は制度の解説です。千葉県内の障害福祉サービスの指定申請のご依頼は、料金と流れを専用のページでご案内しています。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 指定申請の書類を作っていて、出す前に不備がないか確認したい方
- 事前相談で複数の指摘を受け、締切に間に合うか不安な方
- 「出したのに指定日がずれた」経験のある方
ご相談いただくと、こう進みます
- 最初の30分の無料相談で、作成済みの書類と事前相談の指摘のメモを拝見し、記事の点検項目に沿って「取り直し」「書き直し」「証明が取れない」を一緒に仕分けます。
- ご依頼後は、書類の作り直しと整合の確認を進め、指定権者の事前相談への同席から提出・受理まで担当します。
- その後は、指定後の体制届や処遇改善の届出、最初の変更届のときに、同じ点検表で書類のずれを見直します。
指定申請の書類は「出せば通る」のではなく「不備がなければ受理される」
千葉県の障害児通所支援では、申請書類の提出期限は指定希望月の2か月前の月末(令和8年1月以降の指定は、その前に指定日の4か月前の月末までに市町村への事前説明と県への事業相談シートの提出が必須)で、期限の時点で不備があれば受理されません(2026年9月15日に県ページで確認)。受理されなければ、その月の指定はなくなります。「出したのに指定日がずれた」という場合、審査で落ちたのではなく、受理の段階で止まっていることがあります。
この記事は、当事務所が指定申請の事前相談への同席や書類のチェックで繰り返し見てきた、受理されない不備を10に整理したものです。どれも珍しいものではなく、準備の順番で防げます。
受理されない不備トップ10
| # | 不備 | なぜ起きるか | 締切前の自己点検 |
|---|---|---|---|
| 1 | 定款の目的に、根拠法と事業名が法令の用語で入っていない | 「福祉サービス」「障害者支援」のような一般語で書いている。設立時に指定申請を想定していない | 「児童福祉法に基づく障害児通所支援事業」「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく障害福祉サービス事業」の形か。変更には登記が要る |
| 2 | 登記事項証明書・納税証明書などの発行日が古い | 早めに取って安心し、提出時には有効期間を過ぎている | 指定権者が求める有効期間(発行後3か月以内など)を手引きで確認し、提出直前に取り直す |
| 3 | 勤務形態一覧表の常勤換算が人員基準を満たしていない | 週の所定労働時間の置き方、兼務の時間の二重計上、非常勤の時間の合算ミス | 常勤の所定労働時間を就業規則で確定し、兼務者は職種ごとに時間を分ける。合計が基準人員を超えているか |
| 4 | サビ管・児発管・管理者の要件を証明する書類が揃っていない | 研修修了証の写し漏れ、実務経験証明書が前職から取れていない、実務経験の内容が要件に当たらない | 資格証・修了証・実務経験証明書を1人ずつ束ねる。実務経験の該当は事前相談で確認 |
| 5 | 平面図に面積・用途・寸法の記載がない、または訓練室の面積が定員に対して足りない | 不動産会社の間取り図をそのまま添付している | 部屋ごとに用途と面積(㎡)を記入した図面を作る。面積基準は指定権者の手引きで確認 |
| 6 | 運営規程と重要事項説明書の内容が食い違う | 別々の日に、別々のひな形から作った | 営業日・営業時間・定員・利用料・職員体制・苦情窓口を、2つの書類で突き合わせる |
| 7 | 消防・建築の確認が終わっていない | 物件契約を急ぎ、消防署の事前相談や用途変更の確認を後回しにした | 消防署の事前相談の記録と、建築(用途変更・検査済証)の確認結果を添える |
| 8 | 誓約書の欠格事由に、役員の確認漏れがある | 役員全員の確認をせず代表者だけで判断した。過去の指定取消し等の履歴を把握していない | 役員全員に欠格事由の該当を確認し、法人としての誓約に反映する |
| 9 | 賃貸物件の使用承諾・用途が確認できない | 住居用・事務所用として借りた物件で、オーナーが福祉用途を承知していない | 賃貸借契約書の用途欄、またはオーナーの使用承諾書を用意する |
| 10 | 体制等状況一覧表・処遇改善の届出が、指定申請と一緒に準備されていない | 「指定が下りてから」と考えていた | 加算の体制届と処遇改善計画書の提出時期・様式を事前相談で確認し、指定申請と同じ線表に載せる |
1番の定款は、いちばん時間がかかる不備です。目的の変更には株主総会(社員総会)の決議と登記が要り、NPO法人なら所轄庁の認証で数か月かかります。法人を作る前に、指定申請から逆算して定款を書くのが唯一の予防策です(許認可から逆算する定款の目的)。
3番の常勤換算は、事前相談で指摘されやすい項目です。数字の計算ミスというより、常勤の所定労働時間を就業規則で確定していないことが原因になります。分母が決まらなければ換算は合いません。
不備の7割は「証明」と「整合」で起きます
10項目を分類すると、2番・4番・9番は証明書類の不足、3番・5番・6番は書類間の整合、1番・7番・8番・10番は準備の順番です。証明は取り直せば済みますが、整合と順番は書類を作り直すか、指定日をずらすことになります。だから自己点検は、証明→整合→順番の順ではなく、順番→整合→証明の順で早めに見てください。
締切から逆算した自己点検の時期
| 締切前の日数 | やること |
|---|---|
| 締切の4週間前 | 上の10項目を自己点検し、「取り直し」「書き直し」「証明が取れない」を仕分ける |
| 締切の3週間前 | 証明書類(登記事項証明書・納税証明書・資格証)の取り直しを手配。実務経験証明書は前職への依頼に時間がかかる |
| 締切の2週間前 | 事前相談で指摘された項目の是正が書面で終わっているか確認。終わっていなければ指定日をずらす判断(判断基準) |
| 締切の1週間前 | 運営規程と重要事項説明書の突合、勤務形態一覧表の再計算、図面の面積記入を最終確認 |
| 提出日 | 指定権者の受理チェックリストがあれば、その順に綴じる。控えを取る |
実務経験証明書は、前の勤務先に依頼して発行してもらう書類です。退職した職場ほど時間がかかり、断られることもあります。サビ管・児発管の候補者が決まった時点で、指定申請の締切とは無関係に依頼を始めてください。
「出す前に、10項目を一緒に見てほしい」という方へ
不備は、作った本人には見えにくいものです。とくに整合(運営規程と重要事項説明書、勤務形態一覧表と人員基準)は、第三者が横に並べて初めて見つかります。当事務所では30分の無料相談で、作成済みの書類を10項目に沿って確認し、「取り直し」「書き直し」「証明が取れない」を仕分けします。書類一式(下書きでも構いません)と、事前相談で指摘された項目のメモをご用意ください。指定申請サポート(料金は料金表のとおり)をご依頼いただく場合は、書類の作成から提出・受理までお受けします。ご依頼にならなくて構いません。オンラインで全国対応です。お問い合わせフォームからどうぞ。
たとえば、こんな場面で迷っていませんか
放課後等デイサービスの開業を準備している法人の代表の方。指定申請の書類をひととおり自分で作り終え、あとは提出するだけだと考えていました。
事前相談で指摘を受けた項目を直している途中で、運営規程と重要事項説明書の営業時間が食い違っていることに気づきました。勤務形態一覧表の常勤換算も、兼務の職員の時間をどう分けたのか、自信が持てません。
さらに、法人を作ったときの定款の目的が一般的な言葉で書かれていて、事業名が法令の用語になっていないことも分かりました。児発管の候補の方の実務経験証明書も、前の勤務先からまだ届いていません。
締切までに全部を直せるのか、どれから手を付けるべきか、指定日をずらしたほうがよいのか、迷っています。
このまま提出して締切の時点で不備が残っていれば、受理されず、希望していた月の指定はなくなります。
この場面なら、まず不備を「取り直し」「書き直し」「証明が取れない」に仕分け、時間のかかる定款と常勤換算から確認します。本文では、受理されない不備の一覧から順に説明しました。
当事務所にご相談いただいた場合の進め方
- 1. ご相談の前に手元に用意していただくもの
作成済みの指定申請の書類一式(下書きでも構いません)、事前相談で指摘された項目のメモ、定款と登記事項証明書、就業規則(常勤の所定労働時間が分かるもの)、勤務形態一覧表、サビ管・児発管・管理者の資格証・研修修了証・実務経験証明書、物件の平面図と賃貸借契約書、消防署の事前相談の記録をお手元にご用意ください。 - 2. 初回30分の無料相談で一緒に確認すること
書類を記事の点検項目に沿って並べ、どれが取り直しで済むか、書き直しが要るか、証明が取れないかを一緒に仕分けます。定款の目的の書き方と、常勤換算の分母になる所定労働時間が決まっているかは、その場で分かることが多い点です。是正が締切に間に合うかどうか、指定日をずらす判断が要るかの見通しもお伝えします。 - 3. ご依頼後の進め方当事務所がやること:指定申請の書類の作成・作り直しと、運営規程と重要事項説明書、勤務形態一覧表と人員基準の突き合わせを行い、指定権者の事前相談への同席から提出・受理まで担当します。体制届・処遇改善の届出も、指定申請と同じ線表に載せて準備します。定款の変更に登記が要る場合は、提携の司法書士が担当します。お客様にお願いすること:職員の確保と雇用の契約、前の勤務先への実務経験証明書の依頼、物件のオーナーからの使用承諾の取り付け、消防署・建築の窓口での確認、役員全員の欠格事由の確認は、お客様に行っていただきます。
- 4. その後
指定後は、体制届や変更届を出すとき、運営指導の前に、同じ点検表で書類どうしの整合を見直します。開業してまもない時期の疑問をそのつど確かめたい場合は、福祉顧問 スタートプランでお受けしています。
料金は料金表と料金シミュレーションでご確認いただけます。
参考にした一次資料
- 千葉県「障害児通所支援及び障害児入所支援の指定・変更等の手続」(申請書類の提出期限=指定希望月の2か月前の末日・期限時点で不備があれば受理不可。2026年9月15日確認)
- 障害者総合支援法・児童福祉法にもとづく各サービスの指定基準(人員・設備・運営)および指定権者の手引き
- 当事務所の指定申請サポートでの書類チェック・事前相談同席の実務(複数の案件を一般化。個別の事業者が特定される情報は含めていません)
※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・要領および指定権者の案内をご確認ください。
📍 千葉県ローカルメモ|千葉県で指定申請を準備している方へ
千葉県の障害児通所支援は、第1回の事前相談(来庁・児発管面談)を指定日の2か月前の15日頃までに受け、申請書類は2か月前の月末が締切です。令和8年1月以降の指定は、その前に指定日の4か月前の月末までに市町村への事前説明と県への事業相談シートの提出が必須です。事前相談で指摘された項目の是正が書面で終わっているかが、受理されるかどうかの分かれ目になります。障害福祉サービス側は申請書類を提出時に対面で確認するため、来庁の予約が必要です。千葉市・船橋市・柏市は各市の受理要件が別にあります。
※2026年9月22日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
「出したのに指定が下りませんでした」というご相談を伺うと、ほとんどが受理の段階で止まっています。審査に落ちたのではなく、審査に入っていない。この違いは大きくて、受理されなかった書類は、直せばまた出せます。だから私は、落ちた理由ではなく、止まった場所を一緒に探すところから始めています。10項目は、その場所の地図です。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 人事・財務アドバイザー(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/2級FP技能士(AFP)/国家資格キャリアコンサルタント。
障害福祉・障害児支援とNPO法人を専門にしています。放課後等デイサービス・児童発達支援・就労継続支援A型・B型・グループホーム(共同生活援助)などの指定申請、処遇改善加算・変更届・指定更新・運営指導(実地指導)への対応を支援します。NPO法人は、設立認証から事業報告書・役員変更などの運営まで支援します。
企業人事15年の経験を土台に、児発管・サビ管の採用・定着、融資・補助金や資金繰りまで、「書類・人・お金」を一体で支えます。