— 30秒でわかる結論 —
Q. 放デイの送迎加算は、いくらですか?
令和6年度の報酬改定資料では、放課後等デイサービス・児童発達支援の送迎加算は障害児1回54単位で、重症心身障害児の場合は+40単位、医療的ケア児の場合は+40単位または+80単位の上乗せが示されています(最終の単位数は告示で確認してください)。単位は片道1回で数え、行き帰りで2回です。1単位の単価は地域区分で変わり、松戸市(6級地)なら10.36円です。仮に1日10人を往復で送迎し月22日なら440回、54単位×440回=23,760単位で約24.6万円になります(説明用の仮定)。ただし送迎には車両・燃料・保険・運転する職員の時間がかかり、送迎記録と請求が一致していなければ返還の対象になります(2026年9月24日確認)。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 送迎を始めるか、やめるか迷っている事業所の方
- 送迎加算の取りこぼしや記録に不安がある方
- 送迎の費用対効果を数字で見たい方
送迎は「加算」であり、「記録」で成り立ちます
放課後等デイサービス・児童発達支援の送迎には送迎加算があります。令和6年度の報酬改定資料では、障害児1回54単位を基本に、重症心身障害児の場合は+40単位、医療的ケア児の場合は+40単位または+80単位の上乗せが示されています(制度。厚生労働省 令和6年度報酬改定検討チーム資料。数値は同資料時点のもので、最終の単位数は告示で確認(2026年9月24日確認))。
| 区分 | 単位(片道1回) |
|---|---|
| 障害児(基本) | 54単位 |
| 重症心身障害児 | 54+40単位 |
| 医療的ケア児 | 54+40単位 または 54+80単位(区分による) |
単位は「回」で数えます。行きと帰りで2回です。1単位の単価は地域区分で変わるので、松戸市(6級地)なら1単位10.36円で計算します。
月にすると、いくらになるか(説明用の仮定)
仮に1日10人を往復で送迎し、月22日とすると、送迎の回数は10人×2回×22日=440回。54単位×440回=23,760単位、松戸市の単価10.36円で約24.6万円です(説明用の仮定。上乗せの対象児や欠席で変わります)。
この額は決して小さくありません。一方で、送迎には車両・燃料・保険・運転する職員の時間がかかります。送迎中の職員は事業所内の支援に入れないため、人員基準の計算にも影響します。「加算があるから送迎する」ではなく、送迎にかかる費用と時間を出したうえで、加算と比べるのが経営の見方です。
— この段階でご相談いただく理由 —
送迎加算は、記録がなければ取りこぼす加算です。送迎記録(日付・利用者・乗降場所・運転者)が請求と一致していなければ、運営指導で返還の対象になります。逆に、記録をきちんと残している事業所は、送迎の実態から人員配置や車両の台数を見直す材料にもなります。
<ご相談時にお持ちいただくもの>送迎記録の様式/請求の実績記録票/車両の台数と運転者の一覧。60分無料相談はこちら
記録に残すこと
- 送迎記録——日付、利用者、乗車・降車の場所と時刻、運転者、同乗者。
- 請求との突合——実績記録票の送迎の有無と、送迎記録が一致しているか。
- 所在の確認——児童系の安全計画で、送迎時の所在確認(乗車・降車の点呼)が求められています。記録に残す。
- 車両の管理——保険、点検、運転者の免許の確認。
「送迎したのに送迎加算を請求していない」ケースも、実は少なくありません。取りこぼしと、記録のない請求。両方をなくすには、送迎記録の様式を1枚に固定するのがいちばんです。
📗 単価の地域差は放デイの1単位は松戸10.36円、加算全体の型は加算は「届出の期限管理」で決まるにまとめています。
送迎をやめる・減らす判断
運転できる職員が採れない、車両の維持費が重い。送迎の縮小を考える事業所もあります。判断の材料は3つです。
- 送迎がないと通えない利用者がどれだけいるか(送迎の有無は集客に直結)。
- 送迎に取られている職員の時間(その時間を支援に回せるか)。
- 加算と費用の差(上の試算を自事業所の数字で置き換える)。
数字を並べると、送迎エリアを絞る、曜日で分ける、といった中間の選択肢も見えてきます。「全員送迎」か「送迎なし」かの二択にしないのが、現実的な落としどころです。
参考にした一次資料
- 厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定における主な改定内容」(令和6年2月6日 報酬改定検討チーム資料)送迎加算(2026年9月24日確認)
- 千葉県「障害児通所支援に係る地域区分及び1単位単価(令和6年度から)」(2026年9月24日確認)
※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・要領および指定権者の案内をご確認ください。
📍 千葉県ローカルメモ|松戸周辺で試算するとき
1単位の単価は、松戸市・市川市が10.36円(6級地)、柏市・流山市・鎌ヶ谷市・我孫子市が10.18円(7級地)、船橋市が10.60円(5級地)、千葉市が10.90円(3級地)です(障害児通所支援・令和6年度から)。同じ54単位でも、千葉市と柏市で1回あたり約39円の差になります。送迎エリアが市をまたぐ事業所は、事業所の所在地の単価で計算します。なお、送迎加算の算定要件や上乗せの区分は指定権者の運用でも確認してください(2026年9月24日確認)。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
送迎は「あって当たり前」と思われがちですが、経営の数字で見ると、加算と費用がぎりぎりの事業所も多いです。私は開業前の資金計画で、送迎の有無を必ず2パターン作るようにしています。数字を並べると、決めやすくなります。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。
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