— 30秒でわかる結論 —
Q. 放デイ・児発は日本版DBSに、いつ・どこまで対応すべきですか?行政書士に頼むメリット・デメリットは?
放デイ・児発は義務対象なので「取るか取らないか」ではなく「いつ・どこまで」「誰とやるか」が問いです。施行前に先に対応するメリットは、①施行日に慌てない(GビズID・事業者登録・規程・研修・採用フローは施行日までに要る)②保護者・相談支援に「義務対象としてこう対応している」と説明できる③職員に時間をかけて趣旨を説明できる④新規採用者の業務開始前確認を採用フローに組み込め採用が止まらない⑤虐待防止委員会と統合して体制を見直せる、の5つ。デメリットは、①ガイドラインやシステムが施行に向けて更新中で先に作った細部を直す可能性②手間と費用が先に出る③説明不足だと職員の不安を先に招く、の3つで、骨子は今・細部は施行直前が現実的です。行政書士に頼むメリットは、対象者を業務で整理・実態に合う規程・虐待防止との統合設計・GビズIDと事業者登録の段取り・社労士との分担・指定申請と同じ線表。デメリットは、費用(当事務所はフルパック220,000円・規程のみ110,000円)、丸投げのリスク、施行前で実績ある行政書士がいないこと、他士業との分担。1事業所で規程が整いガイドライン・ひな型を読める時間があれば自分でもでき、費用は実費だけです。
こんな方に読んでいただきたい記事です
- 放デイ・児発を運営していて、日本版DBSにいつから手を付けるか決めかねている経営者・管理者の方
- 自分でやるか行政書士に頼むか迷っている方
- 施行前に「デメリット」も含めて判断材料を揃えたい方
放デイ・児発に「取るか取らないか」は無い。あるのは「いつ・どこまで」と「誰とやるか」
日本版DBS(こども性暴力防止法)は、放課後等デイサービス・児童発達支援にとって義務です。認定を申請して取る制度ではありません。だから「取るメリット・デメリット」という問いは、正確には成り立ちません。代わりに問うべきは2つ。①施行を待たず「先に」対応するメリット・デメリット、②行政書士に頼むメリット・デメリット。どちらも、デメリットを先に見てください。
第1の問い:施行前に「先に」対応するメリット
| メリット | 中身 |
|---|---|
| ①施行日に慌てない | 現職者の確認は施行から3年以内ですが、GビズIDの取得(2週間程度)・事業者登録・規程・研修・採用フローの変更は施行日までに要ります。先にやれば12月に現場が止まりません |
| ②保護者・相談支援への説明ができる | 「うちは義務対象で、こう対応している」と言える事業所は、説明を求められたときに強い。保護者が事業所を選ぶ放デイ・児発では、対応の速さが安心材料になります |
| ③職員の理解が得られる | 時間をかけて趣旨を説明できる。駆け込みで始めると「疑われている」という反発を招きます |
| ④採用が止まらない | 新規採用者は業務開始前の確認が必要。採用フローに先に組み込んでおけば、内定と確認を並行できます |
| ⑤既存の虐待防止体制の見直しになる | 面談・相談窓口・研修・記録を、虐待防止委員会と統合して設計し直す機会になります。運営指導で見られる体制そのものが強くなります |
第1の問い:「先に」対応するデメリット
| デメリット | 中身 | どう向き合うか |
|---|---|---|
| ①制度がまだ動いている | 施行ガイドラインは令和8年9月に改訂され、こまもろうシステムの運用も施行に向けて更新中。先に作った規程や手順を直す可能性がある | ひな型ベースで骨子を作り、細部は施行直前に最終化する |
| ②手間と費用が先に出る | GビズID、規程、研修、就業規則の改訂、専門家に頼めばその報酬 | 既存の委員会・研修と統合すれば追加の手間は小さい。就業規則は社労士 |
| ③職員の不安を先に招く | 説明が不十分だと「なぜ今」「疑われている」という反応が出る | 全員が対象であること、結果の扱い、法律で義務づけられていることを丁寧に |
正直に言えば、デメリットは「先に」やること自体ではなく、制度が動いている段階で細部を固めすぎることにあります。骨子は今、細部は施行直前——これが現実的です。
第2の問い:行政書士に依頼するメリット
| メリット | 中身 |
|---|---|
| ①対象者を「業務」で整理できる | 確認の対象は職種ではなく、子どもと接する実際の業務で判断します。送迎運転手・事務職・ボランティアをどう扱うか、外の目があると整理しやすい |
| ②規程を実態に合わせられる | こども家庭庁のひな型を写すだけでは運用で破綻します。職員構成・シフト・既存の委員会に合わせた対処規程・情報管理に |
| ③虐待防止委員会と統合した設計 | 障害福祉の運営基準を知っている行政書士なら、面談・相談・研修・記録を既存体制に統合できます |
| ④GビズID・事業者登録・システムの段取り | GビズIDプライムの取得、所轄庁を通じた事業者登録、こまもろうシステムの権限設定。手続きの往復を減らせます |
| ⑤就業規則は社労士へ、一本の窓口で | 規程(行政書士)と就業規則(社労士)を分担して整合させます |
| ⑥指定申請・処遇改善と同じ線表 | これから開業する事業所は、指定申請と同時に採用フロー・規程・研修を設計できます |
第2の問い:行政書士に依頼するデメリット(正直に)
| デメリット | 中身 |
|---|---|
| ①費用がかかる | 当事務所は義務対応フルパックで税込220,000円、規程作成のみ110,000円。自分でやれば、こども家庭庁のひな型・研修教材は無料です |
| ②「自分たちの制度」にならないリスク | 丸投げすると、規程の中身を職員が理解しないまま施行日を迎えます。当事務所は規程の説明会と研修を必ずセットにしています |
| ③実績のある行政書士はまだいない | 施行前の新制度で、どの事務所にも施行後の実績はありません。当事務所も同じです。「障害福祉の運営基準を知っているか」「虐待防止と統合して設計できるか」で選んでください |
| ④社労士・弁護士との分担が要る | 就業規則は社労士、規程の法的審査は弁護士。連携先を持つ事務所かどうかを確認 |
結論:頼んだほうがいい場合、自分でできる場合
- 頼んだほうがいい——これから開業する(指定申請と同時に設計したい)/複数事業所を持つ/既存の虐待防止委員会と統合したい/GビズIDや事業者登録に不安がある/就業規則の改訂が必要。
- 自分でできる——1事業所で職員が少なく、こども家庭庁のガイドライン・Q&A・ひな型・研修教材を読み込む時間がある/GビズIDプライムを既に持っている/既存の規程が整っていて追記で足りる。費用は実費だけです。当事務所に相談いただいても、その旨をお伝えします。
依頼するなら、何を持って相談に来るか
- 事業の類型(放デイ・児発・保育所等訪問など)と対象児童の範囲
- 職員の構成(常勤・非常勤・送迎運転手・ボランティアの人数、採用の頻度)
- 既存の規程と委員会(虐待防止・身体拘束適正化・個人情報)の有無
- GビズIDプライムの有無
- 開業予定日(これから開業する場合)
この5つがあれば、初回相談の60分で「いつ・どこまで」と「誰とやるか」の両方に答えが出ます。
当事務所の関わり方
日本版DBS 義務対応サポート(フルパック220,000円/規程作成のみ110,000円・税込)で、対象者の整理からGビズID・事業者登録・規程・研修・採用フロー・現職者の確認計画までをお受けしています。放デイ・児発の指定申請とセットの場合は合わせてお見積り。「自分でできる」と判断した場合も正直にお伝えします。制度の全体像は放デイ・児発と日本版DBSを。
参考にした一次資料
- こども家庭庁「こども性暴力防止法(日本版DBS)」(施行日・対象事業者・施行ガイドライン令和8年1月/9月改訂・Q&A令和8年4月・対処規程ひな型・研修教材)
- 愛知県障害福祉課「こども性暴力防止法について」(障害福祉分野の義務対象事業の整理・GビズIDと事業者登録)
- 学校設置者等及び民間教育保育等事業者による児童対象性暴力等の防止等のための措置に関する法律(令和6年法律第69号)第2条第3項・第4条ほか
- 児童福祉法にもとづく指定通所支援の基準省令(虐待防止・身体拘束適正化の義務)
※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・要領および指定権者の案内をご確認ください。
📍 千葉県ローカルメモ|千葉県内の放デイ・児発の方へ
義務対象の事業者は、GビズIDプライムの取得と、所轄庁(千葉県・千葉市・船橋市・柏市等)を通じたこども家庭庁への事業者情報の登録が必要です。所轄庁の案内を確認し、登録様式の提出時期に遅れないようにしてください。2026年9月、市川市で11月開業予定の放デイ・児発の法人さまから、指定申請・処遇改善計画書とあわせて日本版DBSの義務対応をご依頼いただいています。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
「いつやりますか」と聞かれたら、「骨子は今、細部は施行直前」と答えます。制度が動いている時期に細部を固めすぎると直す羽目になる。でもGビズIDと職員への説明は、今日からでも早すぎません(事業者登録の指定期間が過ぎている場合は所轄庁へ)。デメリットから話すのは、この記事でも変わりません。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。
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