— 30秒でわかる結論 —
Q. 訪問介護・デイサービス・生活介護・グループホームのうち、どれで開業するのがいいですか?
正解は一つではなく、あなたの資金力と確保できる人材で決まります。ざっくり言えば、初期投資が最も軽いのは物件要件の小さい訪問介護(その代わりサ責+常勤換算2.5人という人の壁が全て)。デイサービスと生活介護は物件・送迎・設備の投資が乗り、生活介護は看護職員の確保も加わります。グループホームは物件と消防が最大の関門です。共通するのは、指定を取った後に処遇改善加算の運用と運営指導への備えが全類型で待っていること。初期の重さと運営の難所を横断表で見比べてから決めるのが、後悔の少ない選び方です。
横断比較表(当事務所の独自整理)
| 初期投資の重さ | 軽い(事務所のみ) | 中〜重(フロア・送迎車) | 重(設備・重度対応) | 中〜重(住居・消防設備) |
| 人のボトルネック | サ責+常勤換算2.5人 | 生活相談員・看護・機能訓練 | サビ管+看護職員 | サビ管+世話人の夜間体制 |
| 物件の難所 | 小さい | 基準面積+送迎動線 | 設備基準+動線 | 用途・面積・消防が最難関 |
| 収益の性格 | 件数の積み上げ・移動効率 | 定員×稼働率が天井 | 平均障害支援区分に連動 | 定員小・入居率と区分 |
| くわしくは | 依頼ガイド | 依頼ガイド | 依頼ガイド | 依頼ガイド |
選び方の3ステップ
① 資金から絞る——自己資金と借入可能額で、物件投資の重い類型が現実的かをまず判定。② 人材から絞る——サ責・サビ管・看護職員のうち、確保のあてがある資格者は誰か。人のあてが強い類型が、あなたの勝ち筋です。③ 地域ニーズで決める——相談支援事業所・ケアマネ・自治体の計画から、地域で足りていないサービスを確かめる。①②で残った選択肢を③で決める順番が実務的です。
どれを選んでも待っている「開業後」——共通の運営3点
類型選びの議論で忘れられがちですが、指定はゴールでなくスタートです。処遇改善加算(計画と実績報告の年間サイクル・届出 税込55,000円〜)、変更届・体制届の期限管理、そして運営指導(対応サポート)——この3点は4類型すべてに共通です。開業後の運営体制まで含めて、依頼先を選んでください。
申請先と費用
指定権者は原則、千葉市・船橋市・柏市の事業所は各市、松戸・流山・市川などは千葉県です(例外として定員18名以下の地域密着型通所介護は所在市町村)。当事務所の指定申請サポートはどの類型も税込220,000円〜、創業融資・人材確保まで一体で伴走します。
手続き・資金・人材を、ひとつの窓口で。当事務所は許認可・指定申請に加えて、日本政策金融公庫等の創業融資・資金繰りの支援と、国家資格キャリアコンサルタントによる採用・定着支援までワンストップで対応します。財務コンサルタントの資格と、人事15年×国家資格キャリアコンサルタントの専門性を併せ持つ行政書士だからできる伴走です。初回60分無料・オンライン全国対応。
相談のタイミングは「いつから?」の記事、任せられる範囲は「丸投げできる?」の記事へ。
📍 千葉県ローカルメモ|千葉県内の「地域で足りないもの」の調べ方
③のニーズ調査は、県・市町村が公表する障害福祉計画・介護保険事業計画の整備目標と現状の差を見るのが出発点です。加えて、地域の相談支援事業所や包括支援センターに「どのサービスの空きがないか」を聞くと、数字に表れない実需が見えてきます。千葉県内の窓口・計画の当たり方は、無料相談で具体的にご案内します。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
「どれで開業すべきですか」という質問には、いつも質問で返しています。「使えるお金はいくらで、一緒に働いてくれる資格者は誰ですか」。類型選びは理念の問題である前に、資源配分の問題です。そして資源の棚卸しをすると、たいてい選択肢は2つまで絞られます。残った2つのどちらを選ぶか——そこで初めて、あなたの理念の出番ではないでしょうか。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。