— 30秒でわかる結論 —

Q. 飲食店を開きます。個人事業と会社、どちらで始めるべきですか?

判断軸は「3年後に何店舗・何人でやっていたいか」です。営業許可はどちらでも取れ、創業融資もどちらでも受けられます。1店舗を自分や家族中心で回す構想なら、開業も撤退もシンプルな個人事業で始めるのが軽い。複数店舗・正社員採用・展開の構想があるなら、最初から法人が定石——途中で法人化すると営業許可の取り直し(許可は営業者ごと)や契約の巻き直しが発生するからです。見落とされがちなのが「撤退の重さ」の違い——個人は畳むのも軽く、法人は清算に手続きコストがかかります。始め方は、出口の軽さまで含めて選んでください。

株式会社か合同会社かの前に、飲食にはもう一つ手前の分岐があります——そもそも法人にするのか、個人でいくのか。飲食特有の事情に絞って整理します(2026年7月時点。税務面の損得は税理士の領域のため、提携税理士と連携してご案内します)。

4視点の比較表(独自整理)

視点個人事業法人
①開業手続きシンプル・費用最小(開業届+営業許可)設立費用と手続き(法定費用
②融資どちらでも創業融資は可能——審査の本体は計画・自己資金・経験
③採用・展開家族+パート中心の1店舗と好相性正社員採用・多店舗・FCなら法人
④撤退の重さ畳むのも軽い解散・清算の手続きコスト

飲食特有の論点——「途中で法人化」は許可の取り直し

個人で始めて軌道に乗ったら法人化——自然な発想ですが、飲食では営業許可が営業者ごとのため、法人成り時に許可の取り直しが原則です。加えて口座・リース・仕入契約・クレジット加盟の巻き直しも発生します。「いずれ2店舗目を」が最初から見えているなら、初めから法人のほうが総コストは小さくなりがちです(開業90日工程に設立を組み込む設計)。

パターン別の実務的な結論

夫婦で1店舗・地域密着——個人で軽く始める(夫婦創業の融資)。最初から多店舗構想・投資家や共同経営者がいる——法人一択。キッチンカーからのスタート——個人で始めて、実店舗化のタイミングで法人化を検討する二段ロケットも合理的。撤退基準を決めている慎重派——個人の軽さは「小さく試す」戦略と好相性です。

形態選びから開店まで、一つの窓口で

当事務所は、形態の選択→(法人なら)設立支援→営業許可ほか開業手続き創業融資FL管理まで一気通貫で伴走します。「うちの構想ならどっち?」の壁打ちから、初回無料でどうぞ。

📍 千葉県ローカルメモ|福祉との多角化構想なら最初から法人

松戸・柏・流山エリアで「まず小さく1店舗」なら個人スタートが多数派という実感ですが、介護・障害福祉など許認可事業との多角化構想がある方は最初から法人が定石です(福祉の指定は法人格が必要)。構想の全体像からご相談ください。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

「個人と法人、どっちが得ですか」という質問の裏で、本当に問われているのは覚悟の形だと感じます。軽く始めて機動的にいくのか、器を先に作って人を迎えるのか——どちらも立派な戦略です。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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