— 30秒でわかる結論 —

Q. 飲食店は物件を契約してからどのくらいでオープンできますか?

モデルとしては90日前後が一つの目安です(居抜きの状態・工事の規模・保健所のスケジュールで大きく変わります)。ポイントは日数そのものより順番——①契約前後に保健所へ図面を持って事前相談(工事後の手直しを防ぐ最重要工程)、②工事と並行して採用を開始(人集めは工事より時間がかかる)、③営業許可の申請〜施設検査の日数を保健所に確認して工程に置く、④開店前にプレオープンで試運転。失敗の典型は「工事が終わってから許可と採用を考える」順番ミス——コントロールできない待ち時間(許可・採用)を先に工程へ置くのが逆算の鉄則です。

「物件が決まりました!オープンはいつにできますか?」——この質問への答えは、日数ではなく工程表でお渡しするようにしています。開業準備は4つのレーンの同時進行だからです(2026年7月時点の一般的モデル。日数は条件により変わります)。

90日逆算工程表(独自整理・4レーン)

期間手続き工事・商品人・販促
D-90〜61保健所へ図面で事前相談・消防確認内装設計・見積・資金確定コンセプト・商圏の最終確認
D-60〜31食品衛生責任者の準備内装工事・厨房搬入・メニュー開発と原価計算求人開始(最も時間がかかる)
D-30〜11営業許可申請→施設検査・防火管理者等の消防関係試作の最終化・食器備品スタッフ研修・SNS/グルメサイト開設
D-10〜開店許可証の受領確認仕入初回発注・プレオープン開店告知・近隣挨拶

※一般的なモデル(一例)。許可までの日数・検査の運用は保健所ごとに異なるため事前確認が前提です。

工程の肝——「待ち時間の長いもの」から先に置く

逆算の鉄則は、自分でコントロールできない待ち時間を先に工程へ置くことです。①営業許可:申請から検査・許可までの日数は保健所に事前確認し、開店日から逆算して申請日を固定。②採用:募集→応募→面接→研修は、内装工事より長くかかるのが普通(求人票の書き方)。③資金:創業融資は申込みから入金まで時間があるため、D-90より前に着手が理想です(費用試算面談対策)。

見落としやすい3点

①契約前の保健所相談——居抜きでも前の許可は引き継げず、現行基準での確認が必要。工事後の手直しが最も高くつきます。②消防関係——収容人員によって防火管理者の選任等が必要になり、店舗の使い方で要否が変わるため早めに消防署へ確認。③プレオープン——身内向けの試運転で、動線・提供時間・会計の詰まりを本番前に洗い出す。開店初日の失敗はSNS時代には特に高くつきます。手続き全体は完全ガイドへ。当事務所は許可申請の代行に加え、この工程表をお客様の物件・業態に合わせて個別化するところから伴走します。

📍 千葉県ローカルメモ|契約前の保健所相談、同行します

松戸・流山・我孫子エリアは千葉県松戸保健所の管轄です(市によって管轄が異なります)。事前相談は図面を持参すると一度で話が進みます。同行・代行も承りますので、物件契約の前にお声がけください。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

開業準備で疲弊する方の共通点は、順番のミスであって能力ではありません。工程表を一枚作るだけで、夜中の不安が「今日やること」に変わる——段取りの力を、私は行政書士の仕事で毎回実感しています。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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