— 30秒でわかる結論 —

Q. 介護事業を始めるなら株式会社と合同会社のどちらがいいですか?

指定(許認可)の取得に関しては、どちらでも差はありません——法人格の種類は要件ではないからです。差が出るのは3点:①設立費用(合同会社が15万円ほど安い)、②採用(求人票の「株式会社」は応募者への安心材料になる場面がある)、③金融機関・取引先からの見え方。介護・障害福祉は人材採用が経営の生命線なので、採用を重視するなら株式会社、初期費用を抑えて早く始めたいなら合同会社という整理が実務的です。迷ったら「3年後にどんな会社でいたいか」から逆算を——後からの組織変更は可能ですが、手間と費用がかかります。

会社設立のご相談で必ず通る分岐が「株式会社か、合同会社か」。ネット上の一般論ではなく、許認可業種の実務の視点で比較します(2026年7月時点)。

比較表(独自整理)

観点株式会社合同会社
設立の法定費用概算25万円前後(登録免許税15万円〜+定款認証)概算10万円前後(登録免許税6万円〜・認証不要)
許認可(指定・許可)差なし——介護・障害福祉の指定、建設業許可、飲食の営業許可とも法人格の種類は要件でない
採用・求人での見え方「株式会社」の安心感が効く場面がある知名度は上がったが、業種・地域により差
意思決定・機関設計株主総会等の機関運営シンプル・柔軟
将来の選択肢増資・承継・上場まで広い株式会社への組織変更は可能(手間と費用)

※法定費用は概算(2026年7月時点)。電子定款の利用等で変わります。

許認可業種での実務的な結論

介護・障害福祉——指定に差はなし。ただし採用が生命線の業種なので、求人での見え方を重視するなら株式会社に分があります(人材確保の実務)。建設業——許可に差はなし。元請・金融機関との関係で株式会社を選ぶ会社が多い印象です。飲食——個人開業も可能な業種なので、そもそも法人にするかから検討を(飲食の費用試算)。

迷ったときの判断フレーム——「3年後から逆算」

①3年後、従業員は何人か(採用を戦うなら株式会社寄り)②誰と取引するか(対企業・対行政なら株式会社寄り)③初期費用の15万円差は事業計画にとって重いか(重いなら合同会社で早く始めるのも正解)。どちらを選んでも、定款の事業目的に許認可業種の文言を正しく入れることが実務では最重要です——目的の不備は指定申請の段階で手戻りになります(設立後にやること)。

設立から許認可・融資まで一気通貫で

当事務所は、法人設立の書類作成(登記は提携司法書士と連携)から、障害福祉・障害児支援の指定申請、建設業許可、飲食の営業許可、そして創業融資まで一人の窓口でお手伝いします。事業目的の文言も、後の許認可から逆算して設計します(設立費用の詳細創業融資の窓口)。

📍 千葉県ローカルメモ|事業目的は許認可から逆算して設計

千葉県内で許認可業種の会社を設立する場合、定款の事業目的は指定・許可の申請窓口の運用も踏まえた文言にしておくと手戻りがありません。松戸・柏・流山エリアでの設立は、許認可のスケジュール(例:障害福祉は指定日の4か月前から)と逆算して登記時期を設計します。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

「どっちが得ですか」と聞かれたら、「3年後のあなたの会社には、どっちが似合いますか」と聞き返すようにしています。費用の15万円差は一度きり、会社の名前は毎日使うものだからです。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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