— 30秒でわかる結論 —
Q. 自宅でコンサル業を開業します。設備投資がほぼないのですが、創業融資は借りられますか?
借りられます。無店舗業態の資金使途は「運転資金」を月次で積み上げて示すのが型です。①受注から入金までのタイムラグ(2〜3か月あるなら、その間の経費が先に出ます)②立ち上げ期の販促費(サイト・広告・営業経費)③外注・仕入の先払い——これらを月ごとに積算し「開業後〇か月分の運転資金として〇万円」と語ります。大切なのは生活費との峻別——生活費は自己資金や世帯収入で賄う設計を別に示し、借入は事業経費へ、という整理が計画の信頼を作ります。担保になる資産がない業態こそ、「借りて期日どおり返した」という実績が唯一の信用資産——少額でも借りる意味は十分にあります。
「うちみたいな商売、借りるものがないんですよね」——自宅開業のコンサルタントや訪問型サービスの方がよく口にする言葉です。実は逆で、無店舗業態には無店舗業態の借り方と、借りる意味があります(2026年7月時点の実務整理)。
資金使途の型——運転資金を「月次の積算」で語る
| 使途 | 積算の考え方 |
|---|---|
| ①入金タイムラグの充当 | 受注→納品→入金の期間×月次経費——業種別の入金サイクルから |
| ②立ち上げ販促費 | サイト制作・広告・営業活動費を見積りベースで |
| ③外注・仕入の先払い | 案件を受けるために先に出るお金を案件モデルで示す |
| (小さな設備) | PC・什器・車両など少額でも見積書を添えて明確に |
信頼を作る峻別——「生活費は借りない」設計
自宅開業の計画で審査側が最も気にするのは、事業資金が生活費に溶ける懸念です。だから——生活費は自己資金・配偶者の収入・当面の蓄えで賄う設計を別立てで明示し(世帯での設計)、借入は上の表の事業経費に充てる、と峻別して語る。事業用口座を分け、月次の記帳を約束することも、この業態の信頼づくりに直結します。
無店舗業態こそ「返済実績」が資産になる
店舗や機械のある業態は、資産そのものが信用の一部になります。無店舗業態にはそれがない——だからこそ、「借りて、期日どおり返した」という実績が唯一の信用資産です。必要額が小さくても創業時に借りておく価値はここにあり、事業が伸びて人を雇う・事務所を構える段階(2回目の融資)で、この実績が効いてきます。当事務所自身も自宅開業からのスタート——この業態の計画書の書き方は、実感を込めて伴走できます(創業融資の窓口ガイド・面談対策)。
📍 千葉県ローカルメモ|東葛は自宅開業×都内案件と好相性
松戸・柏・流山エリアは、都内案件をオンライン×時々訪問でこなす自宅開業と相性の良い立地です。自宅を事業所にする際の住所の扱い(登記・許認可の要件)は関連記事「本店所在地の決め方」もあわせてご覧ください。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
私自身、自宅開業でこの事務所を始めました。「借りるものがない」業態の計画書づくりの心細さは経験者として分かります。だからこそ言えます——無形の商売の信用は、数字の積み上げでしか作れません。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。
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