— 30秒でわかる結論 —

Q. ランチ営業は儲からないと聞きますが、やるべきでしょうか?

まず昼と夜の採算を分けて測ってから決めてください。レジの時間帯別売上とシフト表があれば、売上・食材原価・投入人時を昼夜に分けられます。判断の物差しは——①ランチの限界利益(売上−食材費−その時間の人件費)がプラスなら、家賃は営業しなくても出ていく固定費なので「やらないよりまし」の可能性 ②さらにランチには稼働・認知(夜への送客の入口)・採用(昼だけ働きたい層の受け皿)という3つの役割がある ③逆に限界利益がマイナスで夜への送客効果も見えないなら、昼を閉めて夜に集中するのも合理的な戦略です。「儲からない気がする」を時間帯別の数字に変える——それが答えの出発点です。

「ランチ、正直しんどいんですよね。やめていいですか?」——この質問に即答はできません。でも、答えの出し方はお渡しできます。時間帯別の採算です(2026年7月時点の一般的整理)。

測り方——昼と夜を「別の店」として見る

必要なのは2つだけ。レジの時間帯別売上シフト表(時間帯別の投入人時)。これに食材原価(メニュー構成比から概算で可)を合わせれば、昼と夜それぞれの「ミニ損益」が作れます。FL比率を店全体でしか見ていない店は、昼の苦しさを夜の稼ぎで隠している——分けて初めて、打ち手が見えます。

ランチの3つの役割(独自整理)——採算だけで切らない

役割見るべき数字
①稼働(固定費の回収)限界利益がプラスか——家賃は閉めていても出ていく
②認知(夜への入口)ランチ客の夜利用率——ショップカード・夜メニューの手渡しで送客を設計してから測る
③採用(シフトの受け皿)昼だけ働きたい層の応募——パート採用の土俵になる

判断の分岐——「磨く」か「閉める」か

限界利益プラス+送客あり→ランチは投資。回転と原価を磨く(セットの絞り込み・仕込みの共通化)。限界利益プラス+送客なし→送客の仕掛け(夜の割引券・予約導線)を作ってから再判定。限界利益マイナス→値付けとメニューを直すか、昼を閉めて夜に集中。営業時間の変更は、人件費構造とスタッフの生活を変える意思決定なので、資金繰りへの影響を含めて段取りを——時間帯別のミニ損益の初期設定から、財務コンサルタントとして伴走します(開業完全ガイド90日工程表)。

📍 千葉県ローカルメモ|立地と時間帯戦略はセットで設計

松戸・柏・流山エリアの駅前立地はランチ需要が読みやすい一方、住宅街立地は夜特化やテイクアウト併用など時間帯戦略の自由度が高い地域です。物件選びの段階から、時間帯別の売上モデルを一緒に組み立てます。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

「ランチはやるものだ」という思い込みも、「ランチは損」という思い込みも、両方見てきました。数字を分けて見ると、答えは店ごとに違う——経営の正解は業界の常識ではなく、自分の店の数字の中にあります。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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