— 30秒でわかる結論 —

Q. 会社名は自由に決められますか?何かルールはありますか?

大枠は自由ですが、ルールと実務チェックの両方があります。ルール面では——使える文字の制限(日本語・ローマ字・数字と一部符号)、「株式会社」等の表記の必須、同一住所での同一商号の禁止、「銀行」など法令で使用が制限される言葉。実務面では登記できても使いにくい名前があります——既存商標との関係、同名企業との混同、ドメイン・SNSが取れるか、の3点は決定前に確認を。そして許認可業種なら、事業が伝わる名前(〇〇福祉、〇〇建設など)は紹介と検索で強い一方、将来の多角化を見据えるなら抽象名という選択もあります。名前は毎日使う経営資源——登記の可否だけでなく、5年後の使い勝手で決めてください。

会社設立のご相談で、実はいちばん時間がかかるのが商号決めだったりします。想いが乗る部分だからこそ、ルール→実務チェック→戦略の3層で整理してお手伝いしています(2026年7月時点の一般的整理。登記実務の細部は提携司法書士と連携します)。

第1層:ルールで決まっていること

項目内容
使える文字漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字・アラビア数字+一部の符号(「&」「・」「-」等。符号は先頭・末尾など使える位置に制限)
法人種別の表記「株式会社」「合同会社」等を商号の前か後に必ず入れる
同一商号の制限同一の住所で同一の商号は登記不可(バーチャルオフィス利用時は特に確認)
使用が制限される言葉「銀行」「信託」「保険」など法令で制限される語。公序良俗に反する名前も不可

第2層:登記できても「使えない」名前——決定前の3チェック

①商標——登記と商標は別制度です。他社の登録商標と衝突する名前でビジネスを続けると、後から名前を変える事態になり得ます。特許情報プラットフォーム等での事前検索を(詳細な判断は弁理士の領域のため、必要に応じ連携します)。②同名・類似の企業——検索して同名企業が多数出る名前は、Web集客で埋没します。③ドメインとSNS——社名.jpや主要SNSのアカウントが取れるかは、今や名刺と同じ実務要件です。この3つは商号の候補を2〜3に絞った段階で、決定前に確認してください。

第3層:許認可業種の戦略——「伝わる名前」か「広がる名前」か

伝わる名前(〇〇福祉サービス・〇〇建設・〇〇フーズ)は、紹介時に事業が一言で伝わり、地域名と組み合わせれば検索でも覚えられやすい——単一事業で地域に根ざす戦略と好相性です。広がる名前(事業を特定しない抽象名)は、将来の多角化——介護から障害福祉へ、建設から不動産へ——でも名前を変えずに済む。どちらが正解ではなく、3〜5年後の事業構成から逆算するのが決め方です(法人形態の選び方と同じ発想)。なお定款の事業目的は商号以上に許認可と直結するため、目指す指定・許可から逆算した文言設計が必須です(設立後にやること)。

設立から許認可まで、一つの窓口で

当事務所は、商号・事業目的の設計→定款作成→(登記は提携司法書士と連携)→介護・障害福祉の指定建設業許可創業融資まで一気通貫でお手伝いします。名前の相談から、どうぞ気軽に。

📍 千葉県ローカルメモ|地域名入り商号は紹介の場面で強い

松戸・柏・流山エリアで介護・障害福祉の会社を設立する場合、地域名+事業内容の商号(例:まつど〇〇サポート)は、指定後の相談支援事業所・ケアマネへの紹介の場面で覚えられやすいという実務上の利点があります。エリア戦略と合わせてご相談ください。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

社名の相談は、事業計画の相談より本音が出ます。名前には、その人がこの事業で何を大切にしたいかが滲むから。だから私は商号決めの雑談を、実は一番大事なヒアリングだと思って聴いています。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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