— 30秒でわかる結論 —

Q. 採用ペルソナはどうやって作ればいいですか?

想像で作らず、「いま活躍しているメンバーが入社した時」を分析してください。その人は当時どんな状況で(①現在の状況)、なぜ転職しようと思い(②動機)、何が不安で(③不安)、どこで求人を見て(④情報行動)、何が決め手で入社したのか(⑤決め手)——本人に15分聞くだけで、5項目のペルソナができます。これが強力なのは、実在した「採れて、定着した人」の再現だから。ペルソナができると、求人票は③の不安への先回りで書け、媒体は④で選べ、面接の口説きは⑤を用意すればいい——採用活動全体が一人に向けた一本の線になります。

「どんな人を採りたいですか?」「いい人ですね、やる気のある」——このやり取りを、人事の15年で数え切れないほど経験しました。断言します。「いい人」を探す求人は、誰にも届きません。今日はその処方箋です。

なぜ「いい人」では採れないのか

全員に向けた言葉は、誰の心にも留まらない——マーケティングの原則は採用でも同じです。「やる気のある方歓迎」の求人票を読んで「私のことだ」と思う求職者はいません。逆に「子育てで一度現場を離れ、ブランクに不安がある方へ」と書かれた求人は、該当する一人には自分宛ての手紙になります。刺さる言葉は、狙う一人が決まって初めて書けるのです(求人票の書き方)。

作り方——想像ではなく「活躍メンバーの入社時」を分析する

ペルソナ作りで失敗するのは、会議室の想像で「理想の人材」を描くから。実務的な近道は、いま活躍している・定着しているメンバーの入社時を、本人に15分ヒアリングすることです。実在の成功例の再現なので、市場に「いない人」を探すリスクがありません。

ペルソナ5項目テンプレート(独自整理)

項目問い採用活動での使い道
①現在の状況年齢層・現職・生活圏・通勤手段勤務条件の設計・商圏の設定
②転職の動機何が嫌で・何を求めて動くか求人票の見出し(動機に正対する)
③不安未経験・年齢・ブランク・両立求人票の本文(不安への先回り)
④情報行動どの媒体で・何と検索するか媒体選び・検索語に合わせた職種名
⑤決め手最後の一押しは何だったか面接・見学の設計(口説きのパート

ペルソナは「絞る勇気」——外れる人が出ていい

ペルソナを作ると必ず出る不安が「他の人が応募しなくなるのでは」。実際は逆で、誰にも刺さらない求人より、一人に深く刺さる求人のほうが応募は増えます。そしてペルソナ外からの応募が閉ざされるわけでもありません。絞るのは「言葉の宛先」であって「採用の門戸」ではない——ここを社内で共有しておくと、ペルソナ運用が続きます。当事務所はヒアリングからペルソナ作成、求人票・面接設計への展開まで一気通貫でお手伝いします(採用費用のマトリクス介護の人材確保)。

📍 千葉県ローカルメモ|「都内通勤からの切り替え組」は東葛の勝ち筋

松戸・柏・流山エリアの採用では、①現在の状況に「都内通勤からの切り替え組」という地域特有のペルソナが有力です。「通勤時間を家族の時間に変えたい」という動機は、東葛の中小企業が都内企業に勝てる数少ない土俵です。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

ペルソナ作りのヒアリングで活躍メンバーに入社の経緯を聞くと、経営者が「そうだったの?」と驚く場面によく立ち会います。採用の答えは、実はもう社内にいる——私の仕事は、それを聞き出して言葉にすることです。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

プロフィールを見る →