— 30秒でわかる結論 —

Q. 普段の資金繰りは回っているのに、賞与や税金の月に毎回苦しくなります。どうすればいいですか?

「年間資金カレンダー」を1枚作り、山を先に見える化してください。載せるのは6つ——賞与(社会保険料の会社負担増も忘れずに)・法人税等・消費税・労働保険の年度更新・固定資産税等・年払いの更新料。対策は2つで、平時なら山の月割り積立(賞与年2回分÷12を毎月別口座へ——山が丘になります)、手元が薄い時期なら賞与資金・納税資金の短期融資という正規の選択肢を早めに金融機関へ相談する(この用途の融資は一般的です)。毎週の資金は13週表、季節の山は年間カレンダー——この2枚の二段構えが、中小企業の資金管理の完成形です。

「普段は回ってるんです。でも6月と12月が毎年怖い」——この相談、本当に多い。資金の事故は毎月の収支より、年数回の山で起きます。今日はその山を先に見る道具です(2026年7月時点の一般的整理。税額・納期の個別確認は提携税理士と連携します)。

年間カレンダーに載せる6大支出(独自整理)

支出見落としポイント
①賞与社会保険料の会社負担分も同月に膨らむ——賞与額の1割超を上乗せで見積る
②法人税等決算から納付までの短さ。黒字の年ほど山が高い
③消費税預かり分を運転資金に使う事故の定番。中間納付の有無も確認
④労働保険の年度更新年1回まとめて。人を増やした年は前年比で跳ねる
⑤固定資産税・自動車税車両の多い業種(送迎・訪問・建設)は台数分まとまる
⑥年払いの更新料等家賃更新・保険・システム年契約——契約書から拾って転記

備え方——「月割り積立」と「山専用の融資」

平時の王道は月割り積立です。賞与年2回分+納税見込みを12で割り、毎月その額を別口座へ移す——それだけで山は丘になります。ポイントは別口座にすること(見えるお金は使ってしまうのが人間です。消費税の預かり分も同じ発想で分けると安全)。手元が薄い時期は、賞与資金・納税資金の短期融資という正規の選択肢があります——季節資金の借入は金融機関にとってごく一般的な相談で、借入台帳月次試算表を持って早めに相談すれば話は速い。山が来てから慌てるのではなく、カレンダーで3か月前に見えている状態を作るのがこの1枚の目的です。

13週表との二段構え

13週資金繰り表のFAQでも触れた二段構えの、これが本編です——日々は13週表(谷を見る)、季節は年間カレンダー(山を見る)。年間カレンダーの6大支出を13週表の出金行へ月が近づくたびに転記する運用にすれば、2枚は連動して回ります。初期設定はどちらも1〜2時間——財務コンサルタントとして、御社の業種の入出金リズムに合わせた型づくりを伴走します。

📍 千葉県ローカルメモ|山の形は業種で違う——初期設定を一緒に

介護・障害福祉の事業所は送迎車両の税金・車検が台数分まとまり、建設業は労災関係の負担が大きいなど、業種で山の形が違います。松戸・柏・流山エリアの事業者さまの「うちの山の形」の初期設定、ご一緒します。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

ボーナス月に通帳を見て青ざめる——人事で賞与計算を回していた私は、あの山の高さを毎年体感していました。山は消せません。でも、見えていれば怖くない。資金管理とは、驚きを減らす技術だと思います。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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