— 30秒でわかる結論 —
Q. 借入が4本あって、毎月いくら返しているのか正確に把握できていません。どう整理すればいいですか?
「借入台帳」を1枚作ってください。列は8つ——借入先/制度(保証付き・プロパー・公庫)/当初額/現在残高/金利/毎月返済額(元金と利息を分ける)/最終返済日/担保・保証の有無。返済予定表を並べて転記すれば1〜2時間で完成します。この1枚で、①損益計算書に出ない「毎月の元金返済の合計」が見え、13週資金繰り表の精度が上がる ②借換・一本化・据置などの金融機関との相談が具体的に進められる ③残高合計と年間キャッシュフローの比率で借入余力の現在地が分かる——複数借入の管理は、記憶ではなく台帳で。決算の時期に年1回更新する運用にすれば続きます。
財務のご相談で「毎月の返済、全部でいくらですか?」と伺って即答できる社長は、実は少数派です。責める話ではなく、見える道具がないだけ——今日はその道具、借入台帳です(2026年7月時点の一般的整理)。
台帳の8項目(独自整理)
| 列 | ポイント |
|---|---|
| ①借入先/②制度名 | 保証付きかプロパーかの区別が交渉の前提 |
| ③当初額/④現在残高 | 返済の進み具合=実績の証明にもなる |
| ⑤金利/⑥毎月返済額 | 元金と利息を分ける——元金はPLに出ない隠れた資金流出 |
| ⑦最終返済日/⑧担保・保証 | 完済が近い借入=枠が空くタイミングの把握 |
台帳が効く3つの場面
①資金繰り表の精度——毎月の元金合計を13週表の出金行に正確に置ける。②金融機関との交渉——借換・一本化・据置の相談は「全体像を出せる会社」ほど速く進みます。台帳と月次試算表の2枚は、金融機関への最強の持参セットです。③借入余力の現在地——残高合計÷年間キャッシュフローを年1回見るだけで、「次の投資にあといくら借りられそうか」の感覚が育ちます。
作り方と続け方
各借入の返済予定表(借入時にもらう表)を手元に並べ、8項目を転記——初回1〜2時間で完成します。更新は決算のタイミングで年1回+借入・完済のつど。当事務所は台帳の初期作成、返済負担の分析(どの借入から整理すべきか)、金融機関向け資料づくりまで財務コンサルタントとして伴走します(決算書5指標)。
📍 千葉県ローカルメモ|リース・割賦も台帳に併記を
介護・障害福祉や飲食など設備投資の多い業種は、銀行借入に加えてリース・割賦が混ざりがちです。台帳にはリース料も「毎月出ていくお金」として別枠で併記すると、資金繰りの全体像が一枚で見えます。
※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。
💬 目加多のひとこと
前職の予実管理で骨身に沁みたのは「合計は、集めないと見えない」という当たり前の事実です。1本1本は把握していても、合計は誰も見ていない——複数借入の怖さはそこにあり、台帳の価値もそこにあります。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。
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