— 30秒でわかる結論 —

Q. 松戸で飲食店を開業するとき、資金はどこから調達すればいいですか?

主な選択肢は3つで、併用も可能です。①日本政策金融公庫の創業者向け融資——実績のない創業期でも相談しやすく、創業計画書の完成度と自己資金の出どころが鍵。②制度融資——自治体・信用保証協会・金融機関の三者が関わり、利子や保証料の補助がある場合もありますが、関係者が多い分だけ時間がかかります。③松戸市の支援メニュー——まつどビジネスBASE(旧ビジまど)での無料相談、創業者保証料補助金、新規会社設立登録免許税補助金、特定創業支援等事業を受けたことの証明などが市のページに掲載されています。要件・予算は年度ごとに変わるため商工振興課で確認してください。あわせて、飲食店営業許可・食品衛生責任者・防火管理者・深夜酒類提供の届出といった許可の日程と、融資の申込・面談・実行、内装工事の支払時期を一本の線表にすることが重要です。

こんな方に読んでいただきたい記事です

  • 松戸市内(松戸駅・新松戸・八柱・北小金など)で飲食店の開業を考えている方
  • 自己資金だけでは足りず、公庫と制度融資のどちらから動くか迷っている方
  • 物件は目星がついたが、許可と融資のどちらを先に進めるべきか分からない方

松戸で飲食店を開くとき、資金は3層で考える

松戸駅前、新松戸、八柱、北小金——松戸市内で飲食店を開こうとするとき、必要な資金は3つの層に分かれます。

  • ①設備資金——内装工事、厨房機器、什器。物件が居抜きか、スケルトンかで数百万円単位で変わります。
  • ②運転資金——開業後3〜6か月分の家賃・人件費・食材費。売上が軌道に乗るまでの燃料です。
  • ③手元に残す現金——想定外の出費と、精神的な余裕のための資金。ここを削ると、開店後の判断が焦ります。

①と②の区分は、融資では決定的に重要です(設備資金と運転資金の区分)。そして③は、計画書に書かなくても自分のために確保してください。

調達の3本柱——公庫・制度融資・市の補助

調達先特徴押さえどころ
日本政策金融公庫創業者向けの融資制度があり、実績のない創業期でも相談しやすい創業計画書の完成度と自己資金の出どころ。面談で「なぜ松戸のこの立地か」を必ず聞かれる
制度融資(千葉県・松戸市+信用保証協会+金融機関)自治体・保証協会・金融機関の三者が関わる。利子や保証料の補助がある場合も関係者が多い分、手続きに時間がかかる。早めに動く
松戸市の補助制度創業者向けの保証料補助や、新規会社設立の登録免許税の補助などのメニューがある制度ごとに要件・年度・予算が異なるため、商工振興課やまつどビジネスBASEで最新を確認

公庫と制度融資は併用も可能です。どちらか一方ではなく、両方を視野に入れて総額を組むほうが現実的なことが多いと感じています(公庫と制度融資の比較)。

松戸で使える「創業者向けの入口」

松戸市には、創業を考える人向けの支援が複数あります。まつどビジネスBASE(令和8年8月19日に「ビジまど」から名称変更・松戸ビル13階に移転)では、中小企業診断士のアドバイザーに無料で相談できます。ほかに、まつど創業塾・創業スクール、ビジネスプランコンテスト、創業者保証料補助金、新規会社設立登録免許税補助金、そして特定創業支援等事業を受けたことの証明といったメニューが市のページに掲載されています。

特定創業支援等事業の証明は、会社設立時の登録免許税の軽減や、日本政策金融公庫の新創業融資に関する優遇などにつながる場合があるものです。要件(受講内容・期間など)は市の案内で必ず確認してください。使えるかどうかで数万円〜十数万円の差が出ることがあります。

飲食店特有の「許可と融資の順番」

飲食店は、資金だけでなく許可の日程が開業日を縛ります。

  • 飲食店営業許可(保健所)——施設基準に適合する必要があり、内装の設計段階で保健所に相談するのが安全です。
  • 食品衛生責任者——各店舗に必要。講習の日程を早めに押さえます。
  • 防火管理者・消防への届出——収容人員によって選任が必要になります。
  • 深夜0時以降に酒類を提供するなら深夜酒類提供飲食店営業の届出(警察署)。

この日程と、融資の申込・面談・実行、内装工事の着工と支払を、一本の線表にすることが最初の仕事です。美容室の記事でも書きましたが、許可の日程が融資実行を縛る構造は業種を問いません。

面談で聞かれること(松戸で開く場合)

  • なぜ松戸か、なぜこの駅か——通行量、競合、家賃、想定客層。「地元だから」だけでは弱い。
  • 斯業経験——何年、どの店で、どの役割か。調理だけでなく、原価管理や採用の経験があれば強い。
  • 自己資金の出どころ——通帳で積立の経緯が追えるか(見せ金がバレる理由)。
  • 客単価×席数×回転率×営業日数——この4つで売上計画を積み上げ、原価率・人件費率と突き合わせます。
要確認:松戸市の各補助制度・創業支援メニューは、年度ごとに要件・予算・実施の有無が変わります。本記事は2026年9月2日時点で松戸市の事業者向けページに掲載されている制度名をもとにした整理で、金額・要件には触れていません。利用の可否と詳細は、松戸市経済振興部商工振興課(047-711-6377)またはまつどビジネスBASEで必ずご確認ください。飲食店営業許可の施設基準は保健所の運用によります。

当事務所の関わり方

当事務所は松戸市の行政書士事務所です。飲食店営業許可・深夜酒類提供の届出といった許認可と、創業融資の事業計画書づくりをひとつの線表で進められるのが強みです。融資サポートは着手金33,000円+成功報酬(融資実行額の3.5%、最低110,000円・税込)。資金のあっせん・仲介・保証は行いません。飲食店開業の相談窓口もご覧ください。

参考にした一次資料

※制度・要件・金額は改正や自治体の運用で変わります。上記は確認時点のものであり、実際の手続きの前には必ず最新の告示・要領および指定権者の案内をご確認ください。

📍 千葉県ローカルメモ|松戸市内の窓口

創業相談はまつどビジネスBASE(松戸ビル13階・令和8年8月19日移転)、市の補助制度は経済振興部商工振興課(松戸市小根本7-8 京葉ガスF松戸第2ビル4階・047-711-6377)。飲食店営業許可は管轄の保健所、深夜酒類提供飲食店営業の届出は所轄の警察署です。当事務所は松戸市牧の原にあり、これらの窓口をまとめて段取りできます。

※2026年7月23日時点の一般的な整理です。個別の管轄・最新の運用は各窓口にご確認ください。

💬 目加多のひとこと

飲食店の開業相談でよく聞くのが「物件が良かったので押さえました」という言葉です。気持ちは分かるのですが、資金と許可の見通しが立つ前に契約すると、家賃だけが出ていく期間が生まれます。物件・資金・許可は、同時に動かすものだと思っています。

行政書士 目加多龍

執筆・監修

目加多 龍めかた りょう

行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)

行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/2級FP技能士(AFP)。ブリヂストン系列企業とNEC系列企業で人事・労務の現場15年を経て2026年に独立。個人向けキャリア相談はココナラで約70件・全件★5.0(プラチナランク・2026年7月時点)。障害福祉・障害児支援の指定申請を軸に、資金調達から人材の定着まで、中小企業の「手続き」「資金」「人材」を一体で支援しています。

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