こんにちは。行政書士×財務・キャリアコンサルタントの目加多です。(主に千葉県の松戸・柏・流山・船橋・鎌ヶ谷・市川のエリアで活動)
— 30秒でわかる結論 —
Q. 採用のミスマッチを防ぐには、どうすればいいですか?
核心は「良い面だけ見せない」ことです。仕事の大変さも含めた現実的な情報開示(RJP)、「若い人」ではなく体力・習得などの要件の言語化、誰が面接しても同じ物差しで見る構造化面接、そして入社90日の受け入れ設計。入口で正直な会社ほど、結果的に辞められません。
「採ってもすぐ辞める」——その原因の多くは、実は入社後ではなく採用の段階にあります。建設業や介護・福祉のように人手が不足している業界ほど、「とにかく採る」ことが優先され、ミスマッチが起きやすくなります。
本記事では、辞めない人を採るための採用の工夫を、人事の現場で15年携わってきた経験と、国家資格キャリアコンサルタントの視点から整理します。
早期離職の多くは「採用のミスマッチ」
入社して数か月で辞めてしまう「早期離職」の多くは、採用の段階でのミスマッチが原因です。「思っていた仕事と違った」「聞いていた条件と違った」——こうしたズレは、採用のときにすでに生まれています。入社後にいくら手を尽くしても、入口のズレは埋めきれません。定着対策は、採用から始まっているのです。
求める人物像を言葉にする
まず大切なのは、どんな人に来てほしいかを言葉にすることです。「経験者」「まじめな人」といった曖昧な条件ではなく、「未経験でも、コツコツ学ぶ姿勢がある人」「利用者に丁寧に向き合える人」など、自社の現場に合った人物像を具体的にします。これが、求人内容にも面接にも一本の軸を通します。
仕事の実態を、正直に伝える
採用でやりがちなのが、良い面ばかりを見せることです。しかし、仕事の大変さや厳しさも含めて正直に伝えるほうが、結果的に定着します。大変さを知ったうえで「それでもやりたい」と入った人は、簡単には辞めません。逆に、良い面だけで釣ると、入社後のギャップが早期離職につながります。
条件だけで釣らない
給与や待遇だけを前面に出した採用は、より良い条件の会社が現れれば、そちらに移られてしまいます。条件は大切ですが、それに加えて「ここで働く意味」「どう成長できるか」を伝えられると、条件だけではない結びつきが生まれます。建設業なら資格取得やキャリアの道筋、介護・福祉なら支援の理念ややりがいが、その材料になります。
面接で「相互理解」を意識する
面接は、会社が応募者を選ぶ場であると同時に、応募者が会社を見極める場でもあります。一方的に質問するのではなく、仕事の実態や職場の雰囲気を伝え、疑問に丁寧に答える。この相互理解を意識すると、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らせます。
目加多のひとこと——現場で見てきたこと
採用の相談を受けるとき、私はよく「大変なことも正直に伝えましたか?」と尋ねます。人手が足りないと、つい良いところばかりを見せて、早く採りたくなります。その気持ちはよく分かります。ただ、それで入った人は、ギャップに直面して早く辞めてしまうことが多いのです。
急いで採って早く辞められると、また一から採用し直しです。それより、実態を正直に伝えて、納得して入ってもらったほうが、遠回りに見えて確実です。「採る前」に少し手間をかけることが、定着の一番の近道だと感じています。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 財務・キャリアコンサルタント(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。
よくある質問
Q. 応募者を選べる状況ではない
その場合ほど早期離職が痛手です。実態を伝えて納得して入ってもらうほうが、人手は安定します。
Q. 大変さを伝えたら応募が減る?
短期的には減ることもありますが、知って入った人は辞めにくく、合わない人が早く離れるのはミスマッチ防止になります。
Q. どこまで相談できる?
人物像の整理・求人設計・面接の組み立てに対応します。雇用契約の整備は社会保険労務士と連携します。
まとめ
早期離職の多くは採用のミスマッチから始まります。求める人物像を言葉にし、仕事の実態を正直に伝え、条件だけで釣らず、面接で相互理解を意識する。採用の入口を整えることが、定着の第一歩です。
松戸・柏・流山・船橋・市川を含む首都圏で、採用にお悩みをはじめ首都圏の経営者の方へ。人材確保(採用・定着)コンサルティングで、辞めない採用の設計をご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。