こんにちは。行政書士×国家資格キャリアコンサルタントの目加多です。(主に千葉県の松戸・柏・流山・船橋・鎌ヶ谷・市川のエリアで活動)

「採ってもすぐ辞める」——その原因の多くは、実は入社後ではなく採用の段階にあります。建設業介護・福祉のように人手が不足している業界ほど、「とにかく採る」ことが優先され、ミスマッチが起きやすくなります。

本記事では、辞めない人を採るための採用の工夫を、人事の現場で15年携わってきた経験と、国家資格キャリアコンサルタントの視点から整理します。

早期離職の多くは「採用のミスマッチ」

入社して数か月で辞めてしまう「早期離職」の多くは、採用の段階でのミスマッチが原因です。「思っていた仕事と違った」「聞いていた条件と違った」——こうしたズレは、採用のときにすでに生まれています。入社後にいくら手を尽くしても、入口のズレは埋めきれません。定着対策は、採用から始まっているのです。

求める人物像を言葉にする

まず大切なのは、どんな人に来てほしいかを言葉にすることです。「経験者」「まじめな人」といった曖昧な条件ではなく、「未経験でも、コツコツ学ぶ姿勢がある人」「利用者に丁寧に向き合える人」など、自社の現場に合った人物像を具体的にします。これが、求人内容にも面接にも一本の軸を通します。

仕事の実態を、正直に伝える

採用でやりがちなのが、良い面ばかりを見せることです。しかし、仕事の大変さや厳しさも含めて正直に伝えるほうが、結果的に定着します。大変さを知ったうえで「それでもやりたい」と入った人は、簡単には辞めません。逆に、良い面だけで釣ると、入社後のギャップが早期離職につながります。

条件だけで釣らない

給与や待遇だけを前面に出した採用は、より良い条件の会社が現れれば、そちらに移られてしまいます。条件は大切ですが、それに加えて「ここで働く意味」「どう成長できるか」を伝えられると、条件だけではない結びつきが生まれます。建設業なら資格取得やキャリアの道筋、介護・福祉なら支援の理念ややりがいが、その材料になります。

面接で「相互理解」を意識する

面接は、会社が応募者を選ぶ場であると同時に、応募者が会社を見極める場でもあります。一方的に質問するのではなく、仕事の実態や職場の雰囲気を伝え、疑問に丁寧に答える。この相互理解を意識すると、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らせます。

目加多のひとこと——現場で見てきたこと

採用の相談を受けるとき、私はよく「大変なことも正直に伝えましたか?」と尋ねます。人手が足りないと、つい良いところばかりを見せて、早く採りたくなります。その気持ちはよく分かります。ただ、それで入った人は、ギャップに直面して早く辞めてしまうことが多いのです。

急いで採って早く辞められると、また一から採用し直しです。それより、実態を正直に伝えて、納得して入ってもらったほうが、遠回りに見えて確実です。「採る前」に少し手間をかけることが、定着の一番の近道だと感じています。

よくある質問

Q. 応募者を選べる状況ではない
その場合ほど早期離職が痛手です。実態を伝えて納得して入ってもらうほうが、人手は安定します。

Q. 大変さを伝えたら応募が減る?
短期的には減ることもありますが、知って入った人は辞めにくく、合わない人が早く離れるのはミスマッチ防止になります。

Q. どこまで相談できる?
人物像の整理・求人設計・面接の組み立てに対応します。雇用契約の整備は社会保険労務士と連携します。

まとめ

早期離職の多くは採用のミスマッチから始まります。求める人物像を言葉にし、仕事の実態を正直に伝え、条件だけで釣らず、面接で相互理解を意識する。採用の入口を整えることが、定着の第一歩です。

松戸・柏・流山・船橋・市川を含む首都圏で、採用にお悩みの経営者の方へ。人材確保(採用・定着)コンサルティングで、辞めない採用の設計をご一緒します。まずはお気軽にご相談ください。