こんにちは。行政書士×国家資格キャリアコンサルタントの目加多です。(主に千葉県の松戸・柏・流山・船橋・鎌ヶ谷・市川のエリアで活動)
「求人を出しても来ない」「せっかく採っても辞めてしまう」——建設業や介護・社会福祉の経営者の方から、切実な声をうかがいます。これらの業界は離職率が高いといわれ、人手不足が深刻です。
本記事では、人はなぜ辞めるのか、業界に共通する背景と、定着への第一歩を、人事の現場で15年携わってきた経験と、国家資格キャリアコンサルタントの視点から整理します。
建設業・介護福祉の深刻な人手不足
建設業は職人の高齢化が進み、若手の入職が追いついていません。介護・障害福祉サービスは、事業所数・利用者数が伸びる一方で、人材の確保が追いつかない状況が続いています。厚生労働省の雇用動向調査などでも、医療・福祉は入職・離職がともに多い分野として示されています(数値は年により変動します)。人材の確保と定着は、事業を続けられるかどうかを左右する経営課題です。
人はなぜ辞めるのか——離職理由の上位
厚生労働省の調査では、転職者が前職を辞めた理由として、労働時間・休日などの労働条件、職場の人間関係、給料、会社の将来への不安などが上位に挙がります(令和6年調査等)。給料はもちろん大きな要因ですが、それと同じかそれ以上に、労働条件・人間関係・将来の見通しが辞める理由になっている点は見落とせません。
業界に共通する3つの背景
| 背景 | 内容 |
|---|---|
| 負担の大きさ | 体力的・精神的な負担が大きく、労働条件への不満につながりやすい |
| キャリアの見えにくさ | 「この先どうなるのか」が描きにくく、将来不安につながる |
| 孤立しやすさ | 相談できる相手が身近にいないと、悩みを抱えたまま離職に至る |
いずれも、建設業と介護・福祉に共通して見られる構造です。
定着とは「辞める理由を減らす」こと
定着というと「辞めさせない」と考えがちですが、実際には「辞める理由を一つずつ減らす」ことです。労働条件、人間関係、キャリアの見通し——辞める理由に一つずつ手を打てば、離職は着実に減らせます。特別な制度を一気に導入する必要はありません。
採用・受け入れ・仕組みで考える
離職対策は、大きく3つの段階で考えると整理しやすくなります。採用(ミスマッチを防ぐ)、受け入れ(入社直後の早期離職を防ぐ)、仕組み(続けられる待遇・キャリアをつくる)。この3段階それぞれに手を打つことで、定着は変わります。次回以降の記事で、段階ごとに具体策を掘り下げます。
目加多のひとこと——現場で見てきたこと
人事の現場に15年いて、国家資格キャリアコンサルタントとして多くの方のキャリアに向き合ってきました。業種は違っても、人が辞める理由の根っこはよく似ています。「認めてもらえない」「この先が見えない」「相談できる人がいない」——建設業でも介護・福祉でも、突き詰めるとここに行き着くことが多いと感じています。
離職率という数字だけを見て焦る必要はありません。大事なのは、自社で「なぜ辞めたのか」を一つずつ把握し、その理由に手を打つことです。派手な制度よりも、地道に辞める理由を減らしていくほうが、結局は効きます。
よくある質問
Q. まず何から?
自社の「なぜ辞めたのか」を把握することからです。理由が分からないまま施策を打っても的を外します。
Q. 小さな会社でもできる?
できます。小規模なほど一人ひとりに目が届き、経営者の姿勢が直接伝わる強みがあります。
Q. どこまで相談できる?
採用・受け入れ・評価・定着の仕組みに対応します。就業規則・賃金規程は社会保険労務士と連携します。
まとめ
建設業・介護福祉は離職率が高いといわれますが、辞める理由(労働条件・人間関係・将来不安)は把握でき、対策できます。定着とは「辞める理由を一つずつ減らす」こと。採用・受け入れ・仕組みの3段階で考えるのが第一歩です。
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