— 30秒でわかる結論 —
Q. キッチンカーを始めるには、何の許可が必要ですか?
保健所の飲食店営業許可(自動車営業)が必要です。車両の設備基準——特に給水・排水タンクの容量——によって、車内でできる調理の範囲が変わるのが最大のポイント(容量が小さいと簡易な調理に限られ、大容量なら本格調理まで可能という段階制が一般的)。あわせて、仕込みを行う場所の確保と、営業するエリアごとの許可の考え方の確認が必要です。制度の運用は自治体により異なるため、車両改装の前に管轄保健所への確認が必須です。
初期費用を抑えて飲食を始められるキッチンカーは、開業相談でも人気の選択肢です。ただし「車を買ってから許可を考える」と、改装のやり直しという一番高くつく失敗をします。正しい順番で全体像を整理します。
許可の仕組み——「車」が審査される
キッチンカーの営業許可は、店舗と同じく保健所の飲食店営業許可ですが、審査対象は車両の設備です。シンク、給水・排水タンク、換気、食品の保管設備、手洗い——なかでも重要なのがタンクの容量。容量の段階によって「車内でどこまでの調理ができるか」が変わる運用が一般的で、提供したいメニュー(例:その場で揚げる・炊飯する・複数工程の調理をする)によって必要な容量が決まります。つまり、メニュー→必要設備→車両仕様の順で決めるのが正解で、逆はありません。
見落とし①——「仕込み場所」問題
車内で認められる作業には限りがあり、下ごしらえ(仕込み)を別途行う場合は、営業許可のある施設で行うのが原則です。自宅のキッチンは原則使えません。仕込み場所として、シェアキッチンの利用や、既存飲食店との提携などの選択肢があります。メニューによっては車内完結できる設計も可能なので、ここもメニューから逆算します。
見落とし②——「どこで売るか」は許可と別問題
許可を取っても、出店場所が自動的に付いてくるわけではありません。イベント、商業施設、オフィス街のスペース——出店には場所ごとの契約・出店料が必要で、売上の安定は「場所の確保力」で決まるのがこの商売の実態です。また、営業するエリアの保健所ごとに許可の考え方を確認する必要があり、広域で展開する場合は複数の保健所への申請を検討します。
費用と資金計画
初期費用の中心は車両(中古ベース+改装か、製作済みキッチンカー購入か)で、数百万円規模になることもあります。ここは創業融資の対象になり得るため、「自己資金で車のグレードを妥協する」前に、事業計画をつくって資金調達を検討する価値があります。日々の出店料・仕込み場所の利用料・ガソリン代まで含めた収支設計もお手伝いします。
💬 目加多のひとこと
キッチンカーの魅力は「小さく始めて、場所を変えながら検証できる」こと——マーケティングでいうテスト販売を、事業そのものでできる形態です。だからこそ、最初の車両設計で選択肢を狭めないでほしい。メニューの夢を先に語ってください。それを許可要件と資金計画に翻訳するのが、私の仕事です。
まとめ
キッチンカーは「メニュー→車両仕様→許可→場所→資金」の順で設計すれば、堅実に始められる業態です。車両を探し始める前の段階からご相談ください。初回相談60分無料。松戸・柏・流山・船橋・市川をはじめ首都圏で開業をお考えの方を支援しています(オンラインで全国対応も可)。
※設備基準・タンク容量の区分・仕込み場所の扱いは自治体(保健所)により運用が異なります。必ず営業予定エリアの保健所でご確認ください。許可の取得を保証するものではありません。