— 30秒でわかる結論 —
Q. 放課後等デイサービスの人員基準は、最低限どうなっていますか?
柱は3つです。①児童発達支援管理責任者(児発管)を専任・常勤で1人、②児童指導員または保育士を、定員10人までは2人以上(うち1人は常勤)、③管理者(兼務可)。実務で最大の関門は児発管の確保で、資格・実務経験の該当判断と採用の段取りが開業スケジュールを左右します。
この記事は制度の解説です。放課後等デイサービスの指定申請のご依頼は、料金と流れを専用のページでご案内しています。
ご相談いただくと、こう進みます
- 最初の30分の無料相談で、児発管の候補の方の職歴と研修の修了状況、考えている体制図を一緒に見ます。
- ご依頼後は、指定権者の手引きに照らして人員の配置と兼務の組み合わせを整理し、指定申請の書類の作成と提出まで進めます。
- その後は、職員の退職や入れ替わりがあるときや運営指導の前に、同じ体制図で人員基準を見直します。
放課後等デイサービスの開業準備で、物件より、書類より、時間がかかるのが「人」です。指定申請には人員基準を満たす体制が必要で、特に児童発達支援管理責任者(児発管)の確保は、開業時期そのものを左右します。この記事では、人員基準の全体像と、採用でつまずかないための考え方を整理します。
必要な人員の全体像
放課後等デイサービスに必要なのは、大きく3つの役割です。①管理者——事業所の管理業務を担う責任者(要件を満たせば他職務との兼務が可能な場合があります)。②児童発達支援管理責任者(児発管)——個別支援計画の作成を担う中核人材で、原則専任・常勤。③児童指導員・保育士等——実際の支援を担うスタッフで、営業時間を通じて基準人数(定員10名以下なら2名以上、うち半数以上は児童指導員または保育士)の配置が必要です。
最難関——児発管の要件と現実
児発管になるには、障害福祉・児童・介護等の分野での一定年数の実務経験と、基礎研修・実践研修の修了が必要です(経験年数の数え方は資格や従事内容により細かく異なります)。求人を出してもすぐには来ない前提で、物件契約より先に採用活動を始めるのが実務の鉄則です。候補者が「要件を満たすか」の確認(実務経験証明の取り寄せ)も、内定前に済ませておくと事故を防げます。
「常勤」「専任」を思い込みで解釈しない
人員基準で誤解されやすいのが、兼務の可否です。「管理者と児発管は兼ねられる?」「児発管が支援に入っていい?」——答えは役職の組み合わせと自治体の運用によって変わります。思い込みで体制図を作って事前協議で差し戻されると、採用計画からやり直しになりかねません。体制図は、指定権者(自治体)の手引きを確認しながら組むのが安全です。
指定の後も、人員基準は続く
見落とされがちですが、人員基準は開業時だけの話ではありません。児発管が退職して欠員になれば、減算(報酬のマイナス)が始まり、長引けば指定の取消しリスクにもつながります。つまり、採用と同じくらい定着が経営課題です。処遇や役割の設計、面談の仕組みなど、「辞めない職場」づくりを開業前から織り込んでおくことをおすすめします。
たとえば、こんな場面で迷っていませんか
放課後等デイサービスの開業を準備している代表者の方。物件の候補は見つかり、そろそろ契約の話を進めようとしています。
児発管は、知人の紹介で候補の方がいますが、これまでの職歴が実務経験に当たるのか、研修を修了しているのかは、まだきちんと確かめていません。
人を少しでも抑えたいので、管理者と児発管を同じ人が兼ね、児発管にも支援に入ってもらう体制図を考えています。ただ、それで基準を満たすのか、自治体の手引きのどこを見ればよいのかが分かりません。
このまま物件の契約を先に進めると、事前協議で体制図が差し戻されたり、候補の方が要件に当たらないと分かったりして、採用からやり直しになり、開業の時期がずれ込みかねません。
この場面なら、まず候補の方が児発管の要件に当たるかを実務経験証明と研修の修了で確かめ、次に兼務の組み合わせを指定権者の手引きで確認します。本文では、その順に説明しました。
当事務所にご相談いただいた場合の進め方
- 1. ご相談の前に手元に用意していただくもの
児発管の候補の方の職歴が分かる書類(履歴書・職務経歴)、実務経験証明書(取り寄せ済みのもの)、基礎研修・実践研修の修了証、予定している職員の名簿と資格証、考えている勤務表や体制図、物件の候補の資料をお手元にご用意ください。 - 2. 初回30分の無料相談で一緒に確認すること
児発管の候補の方が実務経験と研修の要件に当たりそうか、管理者・児発管・児童指導員や保育士の配置と兼務の組み合わせが基準に沿っているかを一緒に確かめます。自治体の運用で判断が分かれる兼務は、指定権者に確かめる事項として整理します。 - 3. ご依頼後の進め方当事務所がやること:指定権者の手引きに照らして人員の配置と勤務形態一覧表を整え、指定申請の書類の作成・提出を行います。指定権者の事前相談にも同席します。未経験で開業される方には、物件候補の事前チェックや人員・資金計画の相談を含むプランもご用意しています。お客様にお願いすること:児発管・職員の採用と雇用契約、実務経験証明書の取り寄せ、物件の契約は、お客様ご自身で進めていただきます。採用が決まったら、早めにお知らせください。
- 4. その後
開業後は、児発管の退職や職員の入れ替わりで人員基準を満たさなくなることがないよう、変更届とあわせて体制を見直します。開業1年目は福祉顧問 スタートプラン、毎月の人員基準チェックは福祉顧問 サポートプランでお受けしています。
料金は料金表と料金シミュレーションでご確認いただけます。
💬 目加多のひとこと
人事の現場に15年いた立場から言うと、児発管の採用は「求人を出す」より前に「選ばれる理由を作る」ことが勝負です。給与だけでなく、支援方針への共感、記録業務の負担軽減、研修の支援——希少人材ほど、職場を選ぶ目は厳しい。求人票の書き方ひとつで応募数は変わります。指定申請の体制図づくりと採用設計を、ひとつの計画として一緒に作りましょう。

執筆・監修
目加多 龍めかた りょう
行政書士 × 人事・財務アドバイザー(目加多龍行政書士事務所 代表)
障害福祉・障害児支援の指定申請を専門とする行政書士。放課後等デイサービス・児童発達支援・グループホーム(共同生活援助)・就労継続支援A型/B型・就労移行支援・生活介護・居宅介護・重度訪問介護など障害福祉・障害児の全類型に対応し、千葉県指定と千葉市/船橋市/柏市の市指定どちらの窓口も日常的に扱っています(オンラインで全国対応)。開業後の変更届・体制届・処遇改善加算の届出、運営指導への備えまで伴走します。
前職では従業員約800名規模の3社合併にともなう人事制度統合を主導し、正社員・パート等あわせて約800名の給与計算と社会保険実務を運用。処遇改善加算のキャリアパス要件は、突き詰めれば賃金表と等級制度の設計そのもの——加算の届出だけでなく、その先の賃金設計まで踏み込めることが強みです。国家資格キャリアコンサルタントとして、サビ管・児発管など資格者の採用と定着も支援しています。
保有資格:行政書士/国家資格キャリアコンサルタント/財務コンサルタント(ASJ)/2級FP技能士(AFP)/人事総務検定2級ほか計11種。制度改正のたびに一次資料を確認しながら、note・LinkedIn・Instagram・Threadsで介護・障害福祉の実務情報をほぼ毎日発信しています。
▶ 放デイ・児発の開業支援は専用ページで、基準の骨子・流れ・千葉の申請先までまとめています。
まとめ
放デイの人員基準は「揃えて終わり」ではなく「維持し続ける」もの。だからこそ、基準の正確な理解と採用・定着の設計をセットで進める価値があります。初回相談30分無料で、体制図の作成から採用計画までお手伝いします。松戸・柏・流山・船橋・市川・三郷・千葉市・東京23区・埼玉東部・茨城県南部を含む首都圏で開業をお考えの方を支援しています(オンラインで全国対応も可)。
※人員基準・研修制度・減算の取り扱いはサービス類型・自治体・時期により異なります。必ず指定権者の最新の手引きをご確認ください。指定の取得を保証するものではありません。