— 30秒でわかる結論 —
Q. 採択されたのに、思ったより補助金が少ないのはなぜですか?
補助額は「投資総額×補助率」ではなく「対象経費として認められた額×補助率(かつ上限まで)」だからです。パソコンなど汎用性の高い物品、消費税、交付決定前に発注したものなどは対象から外れるのが一般的で、その分は全額自己負担。申請前に見積書の内訳を対象/対象外に色分けしておくことが、「もらえるはずだった金額」との落差を防ぐ唯一の方法です。
「補助率1/2だから、1,000万円の投資なら500万円戻る」——この計算、実務ではまず成立しません。採択後にがっかりしないために、対象経費の読み方を先に押さえましょう。
補助額の正しい計算式
正しくは、補助額=対象経費×補助率(ただし上限額まで)。投資総額のうち、公募要領の対象経費区分(機械装置費・システム構築費・広報費など)に当てはまり、かつ証拠書類で裏付けられた分だけが「対象経費」です。ここに入らない支出は、事業に必要でも補助の外——まずこの構造を資金計画の前提にします。
対象外の典型パターン
制度により細部は異なりますが、共通して外れやすいのは、①汎用性の高いもの(パソコン・スマホ・車両などは対象外か厳しい制限)、②消費税(補助対象は税抜額が原則)、③交付決定前に契約・発注したもの(フライング発注は全額対象外の典型事故)、④中古品や相見積のない高額調達、⑤自社の人件費や既存経費(制度による)。「これも入るだろう」の思い込みが、自己負担を静かに膨らませます。
按分と上限——「全部は乗らない」
事業全体のうち補助事業に関わる部分だけを按分する経費(広告費など)や、区分ごとの上限が設けられている場合もあります。さらに全体の上限額に当たれば、それ以上は補助率を掛けても増えません。対象経費ベースの資金計画表を作り、「補助でまかなえる部分/自己資金・融資でまかなう部分」を最初から分けて設計するのが実務の型です。
採択後も気を抜かない——実績報告で削られる
対象経費は、最後の実績報告と検査で確定します。見積・発注・納品・支払の書類が揃わない、申請時と仕様が変わった、支払いが現金手渡しで記録がない——こうした不備で経費が認められず、交付額が減る例は珍しくありません。証拠書類のルールを発注前に決めておくことが、最後まで満額を守るコツです。
💬 目加多のひとこと
私は申請支援のとき、見積書に3色のマーカーを引くところから始めます——「対象」「対象外」「グレー(事務局確認)」。この一手間で、資金計画の精度と採択後の安心感がまるで変わります。グレーの項目は、申請前に事務局へ確認するのが鉄則です。
まとめ
補助額は「対象経費×補助率・上限まで」。対象外の典型(汎用品・消費税・交付決定前発注)を押さえ、見積の色分けと証拠書類のルール化で最後まで満額を守りましょう。対象経費の判定から実績報告まで伴走します。初回相談60分無料。松戸・柏・流山・船橋・市川をはじめ首都圏の中小企業を支援しています(オンラインで全国対応も可)。
※対象経費の範囲は補助金・公募回ごとに異なります。必ず当該公募要領・交付規程をご確認ください。採択・交付を保証するものではありません。