— 30秒でわかる結論 —

Q. 複数の借入があり、毎月の返済がきついです。一本化できますか?

条件次第で可能です。信用保証協会の保証付き融資には借換保証の仕組みがあり、複数の保証付き借入を一本にまとめて返済期間を延ばし、月々の返済額を圧縮できる場合があります。ただし一本化の本質は「期間を延ばす」ことなので、総返済額(利息)は増えることがあります。また延滞が始まってからでは選択肢が急に狭まるため、きついと感じた早い段階で、借入一覧表と資金繰り表を持って相談するのが鉄則です。

「A銀行に3本、B信金に2本、公庫に1本。毎月の返済日が来るたびに胃が痛い」——複数借入の悩みは、金額そのものより月々の返済負担と管理の複雑さにあります。一本化という選択肢の中身を、期待と限界の両方から整理します。

一本化で何が起きるか——効果の正体は「期間」

たとえば残り2年・3年・4年の借入3本を、新しい7年返済の1本にまとめると、月々の返済合計は大きく下がります。これが一本化の効果の正体で、魔法ではなく返済期間の再設計です。裏返せば、利息を払う期間は延びるため総返済額は増え得ます。それでも、毎月の資金繰りが回らなければ事業は続きません。「月のキャッシュを守るために期間を買う」——この構図を理解して使うのが正しい距離感です。

公的な仕組み——保証付き融資の「借換保証」

信用保証協会の保証付き融資どうしであれば、借換保証により既存の複数保証を一本にまとめる道があります。自治体の制度融資と組み合わせられる場合もあります。一方、プロパー融資や公庫の借入を含む一本化は、金融機関をまたぐ調整が必要で難易度が上がります。どの借入が保証付きか・プロパーか・公庫かを仕分けするところが出発点です。

相談前に作るもの——借入一覧表と資金繰り表

金融機関に「まとめてください」とだけ言っても話は進みません。必要なのは、①借入一覧表(借入先・当初額・残高・金利・月返済額・保証の有無・担保)、②資金繰り表(現状と、一本化後の月返済でどう回るか)、③直近の試算表。この3点があると、相談は「お願い」から「提案」に変わります。当所はこの資料一式の作成と、金融機関への説明の組み立てを支援します。

一本化が「向かない」場合と、別の選択肢

①そもそも事業の採算が赤字のままなら、一本化は延命にしかならず、先に損益の立て直しが必要です。②低金利の借入を高金利にまとめ直すのは本末転倒の場合も。③既に延滞が始まっている場合は、借換えよりリスケ(条件変更)の相談が現実的になります。一本化・リスケ・追加調達——どれが合うかは数字で決まります。「きつくなりそう」の段階でご相談いただければ、選べる道は一番多いのです。

💬 目加多のひとこと

返済がきつい時期のご相談で一番伝えたいのは、「延滞の前に動けば、あなたはまだ交渉のテーブルの主役でいられる」ということです。借入一覧表を作るだけでも、頭の中の霧が晴れます。数字の整理から金融機関への同席資料まで、財務出身の行政書士として伴走します。

まとめ

一本化は「期間を買って月のキャッシュを守る」再設計。保証付きなら借換保証の道があり、鍵は借入一覧表・資金繰り表・試算表の3点セットと、延滞前の早い相談です。資料づくりから戦略立案まで支援します。初回相談60分無料。松戸・柏・流山・船橋・市川をはじめ首都圏の中小企業を支援しています(オンラインで全国対応も可)。

※借換え・保証の可否は金融機関・信用保証協会の審査によります(2026年7月18日時点の一般的な整理)。融資の実行を保証するものではありません。