— 30秒でわかる結論 —

Q. メニューに「国産野菜使用」と書くのに、何か決まりはありますか?

あります。メニューやPOP、SNS投稿も法律上は「表示」であり、実際よりも著しく優良と誤認させる表示は景品表示法違反(優良誤認)になり得ます。「国産」と書くなら国産を使い続けられる仕入体制が、「自家製」と書くなら店で作っている実態が必要です。仕入の切替えで一時的に外国産を使う日があるなら、その書き方は再考を——盛った表示より、事実の丁寧な表示のほうが結局強い、が結論です。

お客様に魅力を伝えたい一心で書いたメニューの一言が、法律の地雷を踏んでいる——飲食店では珍しくない話です。有名ホテルや百貨店のメニュー表示偽装が社会問題になったことを覚えている方も多いはず。個人店も無関係ではありません。

メニューもPOPもSNSも「表示」である

景品表示法が規制する「表示」は、テレビCMだけではありません。メニューブック、店頭POP、看板、Webサイト、SNS投稿、デリバリーアプリの商品説明——お客様の判断に影響するものは全部が対象です。「メニューくらい」という感覚が一番危ない、というのが出発点です。

優良誤認——「著しく良く見せる」がアウトライン

実際のもの・競合のものより著しく優良であると誤認させる表示が優良誤認です。典型は、①産地・素材(外国産なのに「国産」、既製品なのに「自家製」「手作り」)、②等級・品質(「A5ランク」の根拠がない)、③「日本一」「地域No.1」「行列の絶えない」など根拠資料のない最上級・優位性の表示。違反には措置命令や課徴金の制度があり、何より報道・SNSでの信用失墜のダメージが甚大です。

グレーになりやすい言葉の扱い方

「厳選素材」「こだわりの」など抽象的な表現は直ちに違法ではありませんが、具体的な事実(産地・銘柄・数値・受賞歴)を伴う表示ほど、裏付けが必要になります。安全な運用は、①表示と仕入・製造の実態を定期的に突き合わせる(仕入先が変わったらメニューも見直す)、②No.1系の表示は調査根拠を保管する、③迷う表示は使わず、事実をそのまま具体的に書く——「千葉県○○農園のトマト」は、盛らなくても十分強い表示です。

開業時に「表示のルールブック」を作っておく

開業後は忙しく、メニュー改定のたびに法律を調べる余裕はありません。おすすめは、開業時に自店の表示ルール(使っていい言葉・避ける言葉・根拠の保管方法)を1枚にまとめておくこと。アレルゲンや食品表示のルール、テイクアウト販売時の表示など、隣接する論点もあわせて整理しておくと安心です。当所ではメニュー・販促物の表示チェックを開業支援とセットでお受けしています。

💬 目加多のひとこと

「盛らない表示」は、私の事務所の「盛らないマーケティング」と同じ思想です。誇張は短期の集客を買って長期の信用を売る取引——割に合いません。事実を具体的に書く技術こそ、一番のコピーライティングだと思っています。メニューの表示チェック、お気軽にどうぞ。

まとめ

メニュー・POP・SNSはすべて「表示」。産地・自家製・No.1系は裏付けを持てる範囲で書き、迷ったら事実を具体的に。開業時の表示ルールづくりから販促物のチェックまで支援します。初回相談60分無料。松戸・柏・流山・船橋・市川をはじめ首都圏の飲食店を支援しています(オンラインで全国対応も可)。

※本記事は2026年7月19日時点の一般的な整理です。個別の表示の適法性判断が必要な場合はご相談ください(紛争性のある案件は提携弁護士と連携します)。