こんにちは。行政書士 × 国家資格キャリアコンサルタントの目加多 龍です。
「自分でやったほうが速い」——松戸・柏・流山の中小企業の社長や管理職の方から、よく聞く言葉です。
たしかに、自分でやれば速いし確実です。けれど、その積み重ねが「社長がいないと回らない組織」をつくってしまうこともあります。本記事では、権限委譲——つまり「任せる」ための考え方を、法人営業から人事に転じた経験と、国家資格キャリアコンサルタントの視点で整理します。
「自分でやったほうが速い」の落とし穴
プレイヤーとして優秀な人ほど、自分で手を動かしてしまいがちです。短期的にはそれが正解に見えます。しかし、社長や管理職が現場を抱え込むほど、部下は「考えて動く機会」を失い、いつまでも育ちません。結果として、忙しいのに人が育たない、という悪循環に陥ります。
任せられないのは仕組みがないから
「任せられる人がいない」とよく言われますが、多くの場合、人がいないのではなく、任せる仕組みがないのです。何を、どこまで、どんな基準で任せるか。これが曖昧なまま「やっといて」と渡すから、不安になって結局自分でやり直す。仕組みを整えれば、任せられる範囲は確実に広がります。
渡す仕事・渡さない仕事を分ける
すべてを任せる必要はありません。大切なのは、渡す仕事と渡さない仕事を分けることです。会社の方向性や重要な意思決定は社長が持ち、日々の判断や実務は任せる。この線引きを決めるだけで、ぐっと任せやすくなります。
| 渡しやすい仕事 | 渡さないほうがよい仕事 |
|---|---|
| 日々の実務・定型業務 | 会社の方向性に関わる意思決定 |
| 基準が決まっている判断 | 重要な対外交渉・最終責任 |
失敗の余白をつくる
任せる以上、ある程度の失敗は避けられません。むしろ、小さな失敗から学ぶことが成長につながります。大切なのは、取り返しのつく範囲で失敗できる余白をつくること。最初は途中確認を入れ、慣れてきたら任せる範囲を広げる。この段階的な委譲が、安心して任せるコツです。
よくある質問
Q. 任せられる人がいません。
最初から完璧な人はいません。小さな仕事から任せ、できたら範囲を広げる段階的な委譲で、任せられる人は育ちます。
Q. 任せると品質が下がるのが心配です。
「ここだけは外せない」基準を共有し、途中で一度確認する仕組みをつくると、品質を保てます。丸投げと委譲は違います。
Q. 結局やり直すことになります。
期待値の共有が足りないことが多いです。先に完成イメージと基準をすり合わせ、早めに途中確認を入れると手戻りは減ります。
まとめ
「自分でやったほうが速い」を続けるほど、人は育ちません。任せられないのは人がいないからではなく、任せる仕組みがないから。渡す仕事と渡さない仕事を分け、失敗の余白をつくって段階的に委譲すれば、組織は確実に強くなります。
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