こんにちは。行政書士 × 国家資格キャリアコンサルタントの目加多 龍です。
「採用してもすぐ辞める」「入った頃はやる気があったのに、半年でモチベーションが下がってしまう」——松戸・柏・流山の中小企業の経営者から、こうした人材のお悩みをよくいただきます。
人手不足のいま、採ること自体と同じくらい、入った人が定着して活躍することが重要です。本記事では、人事の現場で15年、そして国家資格キャリアコンサルタントとして、採用面接から日々の1on1までを「対話」という一本の線でつなぎ、定着・育成・エンゲージメントを高める進め方を整理します。
採用しても辞めるのは「対話」が抜けているから
中途・新卒を問わず、せっかく採用した人材が早期に離職する。その原因をたどると、多くは「対話の不足」に行き着きます。
| よくある原因 | 現場で起きていること |
|---|---|
| 採用時の認識ズレ | 仕事の実態が伝わっておらず、入社後に「思っていたのと違う」が起きる |
| 入社後の放置 | 立ち上がりを支える対話がなく、孤立して早期離職につながる |
| 評価とフィードバックの欠如 | 頑張りが見られている実感がなく、モチベーションが続かない |
なお、就業規則や賃金規程の整備、労働条件の手続きは社会保険労務士の領域です。ここでお話しするのは、その前提となる「人と向き合う対話」の設計です。
採用面接で見るべきは「スキル」より「すり合わせ」
面接でスキルや経歴だけを見て採否を決めると、入社後にミスマッチが起きやすくなります。求める人材像を言語化し、仕事の実態・期待・働き方を率直にすり合わせることが、定着の出発点です。
| 観点 | 見極めるだけの面接 | すり合わせる面接 |
|---|---|---|
| 目的 | 採れるかどうかを判断する | 入社後に活躍・定着できるかを一緒に確かめる |
| 伝えること | 会社の良い面が中心 | 大変な面・期待する役割も率直に伝える |
| 結果 | 入社後のギャップが残る | 「聞いていた通り」で立ち上がりが早い |
入社後30日・90日——オンボーディングの対話設計
採用の成否は、入社後の30日・90日でほぼ決まります。放置せず、短い対話を計画的に重ねることが、早期離職を防ぎます。
| 時期 | 対話でやること |
|---|---|
| 〜30日 | 役割・期待のすり合わせ、困りごとの早期把握、関係づくり |
| 〜90日 | できるようになったことの振り返り、今後の育成方針の共有 |
特別な制度は要りません。短い面談を「予定として入れる」だけで、立ち上がりは大きく変わります。
定期1on1とセルフキャリアドックで定着させる
日々の定着を支えるのが定期的な1on1です。1on1は評価を下す面談とは別物で、相手の話を聞き、支援をすり合わせる場です。さらに、セルフキャリアドック(定期的なキャリア面談の仕組み化)を重ねると、中長期のキャリア形成まで後押しできます。
| 定期1on1 | セルフキャリアドック | |
|---|---|---|
| 頻度 | 月1回など短い間隔 | 年1〜2回の節目 |
| テーマ | 足元の業務・困りごと | 中長期のキャリア・成長の方向 |
| 効き目 | 日々のモチベーション維持 | 自律的なキャリア形成と定着 |
モチベーションとエンゲージメントは「聞く」から始まる
モチベーションを一気に上げる特効薬はありません。エンゲージメント(働きがいや組織への愛着)は、「自分の話が聞かれている」という感覚から育ちます。サーベイで状態を見える化し、その結果を対話につなげることが、離職防止と採用力の底上げにつながります。
評価・育成・1on1・キャリア面談は、すべて「聞く」を起点にした対話です。社員が「ここで成長できる」と感じられる職場が、結果として人が辞めない職場になります。
よくある質問
Q. 1on1はどのくらいの頻度がよいですか?
月1回・30分が一つの目安です。頻度より続けることが大切で、評価面談とは分け、相手の話を聞く場にすると定着とエンゲージメントに効いてきます。
Q. セルフキャリアドックは小さな会社でも導入できますか?
数名規模でも可能です。年1〜2回の定期的なキャリア面談を仕組み化するところから始め、立ち上げだけ外部支援を受けて内製化する進め方が現実的です。
Q. 採用のミスマッチを減らすには何から始めればよいですか?
求める人材像の言語化からです。面接で仕事の実態と期待を率直にすり合わせ、良い面だけでなく大変な面も伝えることで、入社後のギャップを減らせます。
Q. モチベーションが下がった社員にどう接すればよいですか?
原因を決めつけず、まず聞くことです。1on1で事実と考えを引き出し、できる支援をすり合わせます。賃金や労働条件など制度面の対応が必要な場合は社会保険労務士と連携します。
まとめ
採用・面接・オンボーディング・1on1・セルフキャリアドックは、すべて「対話」という一本の線でつながっています。対話を設計することが、定着・育成・エンゲージメント・離職防止の土台になります。
松戸・柏・流山・鎌ヶ谷・市川・三郷・東京23区を含む首都圏全域の中小企業の経営者の方へ。採用から定着・育成まで、行政書士/国家資格キャリアコンサルタントの目加多 龍がご一緒します。お気軽にご相談ください。