「ちょっとお話が……」と切り出され、頼りにしていた社員から退職を告げられる。松戸・柏・流山・鎌ヶ谷・市川の中小企業の社長から、この瞬間の動揺と、どう対応すべきかというご相談をいただきます。人手不足のいま、一人の退職は経営に直接響きます。

本記事では、国家資格キャリアコンサルタントの視点から、退職を切り出されたときに社長が最初にやるべきことを整理します。

まず「やってはいけないこと」

NG対応なぜまずいか
その場で感情的に引き留める本音を話せなくなり、関係がこじれる
条件だけで慌てて引き留める根本原因が残り、結局また辞める
即座に突き放す・承諾する引き留められた可能性や円満退職の機会を失う

最初にやるべきは「丁寧に聴く」

動揺しても、まずは落ち着いて本人の話をじっくり聴く場を設けることです。退職を切り出す時点で、本音はまだ語られていないことがほとんどです。「決意は固いのか」「いつ頃を考えているのか」「何が一番の理由か」を、問い詰めずに聴きます。ここで本当の理由が分かれば、引き留めの判断も、今後の改善も見えてきます。

引き留めるべきかの見極め

退職理由は大きく次に分かれます。自社で解決できる理由かどうかが、引き留めの判断軸です。

理由引き留めの可能性
待遇・評価への不満原資と評価制度で対応できる余地あり
人間関係(上司など)配置や管理職支援で改善できる場合あり
仕事内容・成長の停滞役割変更やキャリア支援で対応できることも
家庭事情・転居・転職先決定引き留めが難しいことが多い

条件を上げるだけでは、根本原因が残れば再び辞めます。理由に合った対応かどうかが大切です。

本当の原因は「辞める直前」ではなく日頃にある

退職の決意は、突然ではなく時間をかけて固まります。つまり、退職を切り出される前に兆しに気づける仕組みがあれば、多くは防げます。月1回でもよいのでキャリア面談(1on1)を続け、不満や迷いを早めに拾うことが、最大の予防策です。当事務所では、面談の仕組みづくりやセルフキャリアドックの導入を支援します。

「一人辞める」の本当のコスト

退職は、採用のやり直し、教育コスト、残った社員の負担増、ノウハウの流出など、見えにくいコストを伴います。この離職コストを見える化すると、定着への投資が「割に合う」ことが分かります。人の問題は、お金の問題でもあるのです。

役割分担

離職票や社会保険の喪失手続きなど労務手続は社会保険労務士の領域です。当事務所は、退職を防ぐ面談の仕組みづくりや、辞めない組織づくりを、国家資格キャリアコンサルタントとして支援します。

まとめ

退職を切り出されたら、慌てず、まず丁寧に聴くこと。そして理由に合った対応を考え、日頃の面談で再発を防ぐこと。これが順序です。松戸・柏・流山・鎌ヶ谷・市川の中小企業の経営者の方は、辞めない組織づくりのご相談からで構いません。お気軽にお問い合わせください。